魔法の水着

7月5日(土) 晴れ
26℃、60%、No セット
23℃(朝外気温)、25℃(朝室温)、29℃(外気温12.00)



早くも梅雨が終わって、夏がきた感じの暑さである。でも異状に寒さがりの私は、まだ毛のチョッキをしている。

T医院へ行き、胃薬(ガスドック、エクペック)、マイスリー、ニトロール、ペクトミラン軟膏を貰う。

家内が今日も、お琴の稽古で留守のため、午後ローソンへ夕食用にお握りを買いにいく。帰宅後は、さすがに暑くてチョッキを脱いだ。


一頃、英国SPEEDO社の魔法の水着騒動が世間を騒がせた。繊維製品では、世界の最先端を走っていた日本が何故負けたのか、不思議に思っていたが、月刊現代8月号にその詳細が載っていたので、要点をメモする。関係者は「国際水泳連盟とスピード社の出来レースです。仕組まれていたのです」とぼやいているそうだ。
最大のポイントは昨年11月21日の国際水連の水着に関する規則変更とのこと。国際水連は「推進力や浮力を与える水着」の使用を禁じている。さらに従来の規則では、布地に物体を貼り付けてはいけない」と決まっていた。例えば積層構造の素材は禁じられていた。
それが、規則変更で「一体成形して厚さが均一ならば、布地に物体を貼りつけてもよい」との注釈が加えられた。つまり「積層」が認められたので、スピード社はいち早くこれに対応し、積層素材を使ったという。

ミズノなど国内3社がこの規則変更を正式に知ったのは、今年の4月中旬だったそうだ。スピード社は3年半も前から魔法の水着の開発に取り組んでいたのだ。何度もルールの隙間を突くかのようなハイテク水着の試作品をつくっては、国際水連に持ち込んでいた。ちなみにスピード社は国際水連のスポンサー「オフィシャル・パートナー」である。スピード社が話題の魔法の水着を発表したのはことし2月である。

この魔法の水着は厚さ0.3ミリ程度(従来が0.5ミリ)、従来の素材だと水を吸って400グラムぐらいになるのに、新素材は10グッラムも吸わなかったという。新しい水着は浮いた感じがするので、より抵抗の少ない形で泳げるそうだ。

今年の4月以降の日本水連と国内3社(ミズノ、アシックス、デサント)の動きは周知なので、ここでは触れない。要するに、日本は、ジョンブルたちに情報力、国際力で負けたということである。似たようなことは、多くの分野で起こっている、例えばケイタイ、京都議定書の1990年基準、TRONなどが挙げられる。


録画で、日本映画「いつでも夢を(1963年)」を視る。吉永小百合橋幸夫主演で高度成長期のはしりの、まだ貧しい東京下町の風景が懐かしかった。この頃はまだ、貧乏人から診療をとらない人情医者がいたようだ。当時の若者は挫折を経ながらも、アメリカ人みたいな豊かな生活をおくりたいという夢があった。夢が実現した今日の日本の若者の夢とは何だろう。