旧古河庭園


7月3日(木) 薄曇り→晴れ
25℃、59%、No セット
21℃(朝外気温)、24℃(朝室温)



9時40分に家を出て、東京駅へ、タクシーで東大龍岡門の広報センターで、旧制高校(一高)のクラスメート有志、夫人たちと、11時に落ち合い、医学部付属病院新設の外来診療棟11階の眺めのよいレストラン精養軒へ行って、昼食を共にした。遺言のことなど、話が弾む。参加者は、S夫妻、O君、M君、N君の妹のHさんに、私を含め計6名。このレストランは文芸春秋の最近号で、立花隆氏によって紹介されて、知名度が上がったらしい。13時に出るころは満員だった。


散会後に、Hさんとタクシーで、東京都立旧古河庭園へ行く。色々の種類のバラの花が美しく艶を競っていた。沢山の古木に包まれた庭園は都心にいることを忘れさせる。西洋庭園、日本庭園を一回りして、写真のような古めかしい館(旧古河邸本館)の入り口に近づいたら、人だかりしている。聞くと、今日は特別に14時30分から館内を見学させてくれるという。しかも案内嬢の説明つきで。10分ほど待って中に入る。主構造はレンガ造り、外壁は新小松石の野面積みで、大正6年に竣工、関東大震災でもびくともしなかったという。鹿鳴館ニコライ堂、旧岩崎邸などを設計したコンドル晩年の代表作のそうである。いかに細かい所(銀鏡、シャンデリア、庭の眺めを考慮した側壁の高さ、ビルヤード室および和室など)に気をつかって設計したかを、説明で知り、今ではこのような贅沢な邸宅は、百万長者でも望むことはできないと、戦前のよき?時代を偲んだ次第である。
五衛門風呂様式の大理石製風呂桶が印象深い。当主が住んだのは、8年間で、その後は会社の接待用に使われたとか。戦後は進駐軍に接収されたが、その後は無管理状態で、子供や犬、猫などが窓ガラスを破って入り、昭和50年頃は、相当荒れていたという。その後、東京都の管理下に入って、現状に補修され、平成8年に名勝に指定された。

夕方5時ごろ帰宅。疲れた。