国立新美術館


5月28日(水) 晴れ
25℃、55%、NOセット
21℃(朝外気温)、24℃(朝室温);23℃(外気温)(16.30)



五月の風に誘われて、六本木の国立新美術館へ行った。9時20分発のバスに乗り、JR恵比寿駅で山手線を降り、タクシーで美術館へ。観覧料は、大人1500円とのことであるが、身体障害者手帳を持つ者は無料とのこと故、この恩恵に浴した。

1階ホールに、4階建ての洋風建築の模型が飾られていた。説明書きによると、戦前この地に置かれた旧陸軍第一師団歩兵第3連隊兵舎の模型だという。ここから、あの2.26事件に関与した将兵が出たのかと想って、暫くのあいだ興味深く観察した。当時にしては、珍しく立派な、かつ簡素な建築である。


絵よりも、この美術館の建物に関心があって来たので、モディリアーニ展や日洋展はざーっと見た。時計をみると、11時半ごろになっていて、3階のPAUL BOCUSEという名の大きなレストランの入り口に行列ができている。どんな料理がでるか分からないまま、その最後尾に並んで案内された窮屈なテーブルについた。フレンチレストランらしい。スープ、子羊の煮込み、デザート、コーヒーで3500円。高いわりに不味かった。それでも出るときには相変わらず行列ができていた。見下ろせば、1階ロビーと隣接した屋外テラスに、サンドイッチとドリンクの簡易カフェがあって、皆楽しそうに食事している。気付くのが遅かった!! 後の祭り。


帰りは、地下鉄にしようとして暫く歩いたら、ミッドタウンに着いてしまった。一足遅く都バスに乗り遅れたので、循環バスで赤坂駅に出た。地下鉄は銀座線と丸の内線しか、なじみがないので、銀座線の赤坂見附駅を求めてさんざん歩いてやっと山王溜池駅に辿り着いた。新橋で乗り過ごしてしまったので、京橋で降りてJR東京駅から帰途についた。赤坂付近と東京駅八重洲側が様変わりしているのに驚くと同時に、経済成長を実感した。汗を大分かいだので、グリーン車で350mlボトルの緑茶を全部呑みきった。帰宅は16時ごろ。


報道によると、国家公務員制度改革基本法案が、今日の衆院内閣委員会で、自民、公明、民主各党が省庁幹部人事の内閣一元管理を強化するなど共同修正した上で、3党の賛成多数で可決した。今国会で成立する見通しのようだ。これで、省庁人事に関して縦割りの弊害を排除し、弾力的な人事が実現できるといわれる。
与党が民主党に大幅に譲歩した結果だという。 政治家と官僚の接触制限に関する規定は削除し、接触内容を記録し情報公開するとした。

所謂ねじれ国会で、このような大きな改革法案が成立したのは初めてだろう。ねじれ国会で、今まで隠されていたものが明らかになった。また法案によっては成立するものもあることが、今回判明した。

民主党が、「天下り禁止は、政権交代してから実現すればいい」として、基本法案に盛りこまないことを容認したため、今回の合意が成立したそうだ。