四川大地震国際緊急援助隊

5月16日(金) 曇り→晴れ
22℃、50%、Noセット
16℃(朝外気温)、20℃(朝室温);22℃(外気温)(13.00)



午前に、一高同窓会費払い込みのために郵便局へ行ったが、帰宅後ちょっと足がだるい。風邪気味のせいだろうか。昨夜暖房をつけ忘れたので、寝床でやや寒かった。老人には油断大敵。


今日のニュースによると、中国の四川大地震を受け、日本政府が派遣した国際緊急援助隊の第1陣31人が16日未明、省都成都に到着し、そのまま活動場所となる被災地の青川県へ向かった。生き埋めとなった被災者を捜索する機材なども持ち込み、地震大国・日本の経験を生かした本格的な救助活動を展開する。

皮肉な話である。70〜60年前(昭和10〜20年頃)、日本は中国(当時は支那といった)に侵略して、何百万人という罪のない人々を殺戮した。これから、この中国へ人命救助に行くという。日本人は博愛的人格者に変ったのか?
昨夜、偶々高見順の「敗戦日記」を拾い読みしていたら、昭和20年10月5日の所に、情婦と共に逆さにつるされているムッソリーニの死体写真を見たという記事の後に、「日本国民の東条首相への憤激は、イタリー国民のムッソリーニへのそれに決して劣るものではないと思われる。しかし日本国民は東条首相を私邸からひきずり出してこうした私刑を加えようとはしない。(略)日本人はイタリー人のこのような残虐を好まない穏和な民とすることはできない。日本人だって残虐だ。ということは日本人こそといった方が正しいくらい、支那の戦線で日本の兵隊は残虐行為をほしいままにした。権力を持たせられないと、子羊の如く従順、卑屈、ああなんという卑怯さだ」
高見は、日本人の権力と、従順、卑屈の関係をよく見抜いていた。つまり封建主義社会に生きる人間の宿命みたいなものを。21世紀の日本に、封建主義的社会の残渣は残っていないだろうか?残っている!! 2世族議員の跋扈と、彼らをバックにした官僚のしたい放題の世界。

話が、中国地震緊急援助からとんでもない方向に飛んでしまった。