日本商人事情

4月5日(土) 晴
25℃、33%、24℃セット
19℃(朝外気温)、17℃(朝室温);17℃(外気温)(14.30)


穏やかな春日和。少し風邪気味(花粉症?)なので、昨日と同じく、家で過ごす。


サスペンスドラマ「誤算」(サントリー・ミステリ大賞)を視る。
主人公は、76歳の糖尿病を患う、妻に先立たれた大金持ち。その遺産相続を巡る子供達の思惑に誤算があった。この主人公を住み込み看護する美人看護士が、心ならずも、この誤算の中心に巻き込まれる。主人公は中村敦夫が演じていた。かれは一時参院議員になったが、いつのまにか好演技でカムバックしている。美人看護士を演ずる羽田美知子も光っていた。


深田祐介作「日本商人事情(昭和56年発行)」を読み終わる。
高度成長期が初まる前頃から最中にかけての、一流商社員が中東、アフリカ、インドなどの僻地で外貨獲得のために、またお国のために、日本商品を売り込んだ苦労話である。いたる所で、永い殖民地統治で得た智恵を有するエリート英国商人などと競争するのに、非常に苦労したという。私には、彼らのような強い体力も、ずぶとい精神力もない。
印象的だったのは、現在オサマ・ビンラデンが潜んでいるといわれるパキスタンアフガニスタンの国境にある、砂漠のようなハイバル峠の近くに、英国の煙草工場があって、ここには、自家発電装置のほか、チーズなどを作る牧場があり、イギリス人の牧師がいて子供の教育をしているし、本国から医者も連れてきているという下りだった。英国は、一時斜陽国家といわれたが、イギリス人のバイタリティに、日本人は遠く及ばない。 この工場は今どうなっているのだろうか?