日本のこれから:大丈夫ですか?日本人の学力

3月9日(日) 晴
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昨夜NHKで行われた「日本のこれから:大丈夫ですか?日本人の学力」を録画で視る。


日本人の学力がどうなろうと、棺桶に片足突っ込んでいる私の知ったことでないが、一応録画をしたので、どんな議論が行われたのかを知るために、見てみることにした。

現役の公立中高の教師、塾講師、有識者、一般人が約20〜30名に、テレビ中継で参加の中高生10人位での討論だった。
冒頭に、司会者から次の質問が出た。
A.ごく初期の人類は恐竜と同時代に生きていた。
B.男と女を決めるのは、父親の遺伝子である。
C.抗生物質バクテリアと同様ウイルスにも効く。

答えは○、×の2者択一。したがって、当てずっぽうに答えても、全問正解率は1/8となる。出席した大人の全問正解者(×、○、×)は少ないと司会者が言っていた。おそらく1/10ぐらいでなかろうか。
80歳台半ばに達しようとしている,よぼよぼの私ですら、全問正解だったのだから、参加した大人の学力が怪しい。討論も実がないものになってしまって、相変わらず結論は出なかった。

学力が衰えると、国力、経済力が危なくなる。家庭の経済力などに問題がある。規制緩和。もっと教育に国が金を使うべき。エリート教育の底上げが必要。色々の意見が出たが、不思議だったのは、私立中高が一言も語られなかったこと。小学校で成績優秀な子の多くが、私立中高に逃げていくという現実に目をつぶって、国の学力の問題を論じても無意味だろう。会場で指摘されたように、そもそも学力の定義が曖昧である。
更に、人には素質に生まれながらの差があり、能力は平等でないことを無視しての議論だったこと。例えば、暗記力が異常に高い子、音楽性が異常に高い子、駆け足が凄く速い子。その逆の子がいることなどを無視していた。

更に好奇心というか関心のあることは、覚えやすいことなどを論じてほしかった。

最後の方で、中継出演の中高生から、「国力、経済がどうと言っても僕たちにはよく分からない」という痛烈な批判らしいものが出た。

この番組は失敗である。案を練り直して再度やったらよい。