人工ペースメーカー患者 障害1級

2月7日(木) 晴れ
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写真は、昨日家内が見舞いに行った際、心優しい次娘からことづかってきたチョコレートである。バレンタインディ(2月14日)には未だ早い。義理チョコとは分かっていても、嬉しいものである。こういう慣習が流行りだしたのは、ものが豊かに溢れるようになった娘たちの時代からであろう。


ところで今日の朝日新聞夕刊に、人工ペースメーカーについて、普段から私がおかしいと思っていたことについて、そのものずばりの記事が載っていた。以下に概略をメモする。

東京医科歯科医学部付属病院の坂本病院長は「こんな馬鹿げた話はない」と憤っているそうだ。身体障害者等級のことだ。
心臓血管外科医の坂本さんは、多くの心臓弁膜症や不整脈患者の手術をしてきた。ところが、手術前は3,4級だった患者が手術後、最も障害が重いとされる「障害等級1級」に認定される。症状は格段に改善したのに、だ。
障害等級は、身体障害者福祉法にもとづき厚生労働省が決める。従来「内部障害」のうち、心臓だと一般的に、重い心不全や発作がないと1級にならなかった。ところが80年代半ば、症状に関係なく「人口ペースメーカーを装着したもの、または人工弁、弁置換を行ったもの」を1級とする。との特別規定ができた。

従って、これらの手術を受けた患者は申請すれば1級。医療費自己負担の軽減を初め、JRなど交通費割引、各種の税金軽減、ほか収入にもよるが障害年金まで、様々な恩恵がある。
坂本さんはペースメーカーや人工弁患者は本来、4級程度と考えている。「手術後に1級認定されて国体選手の人、ゴルフざんまいの人もいる。多くは職場復帰している。どう考えても国の基準がおかしい」

坂本さんによると、人工弁・ペースメーカー患者への優遇策は全国で約9千万円。こうした無駄を見直せば医療費の財源になるのではないか。
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以上全く同感だが、一度得た利権を自主返上するのは難しい。更に政治の力で利権を奪うのは一層困難である。  
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因みに身体障害者手帳1級の主な要件は以下のそうである。
視覚 両眼の視力の和が0.01以下
上肢 両上肢の機能全廃、手関節以上を欠く
下肢 両下肢の機能全廃、大腿の半分以上を欠く
内部 日常生活が極度に制限される
免疫(エイズ) 日常生活がほとんど不可能