9/11テロ記念日

湿度の高い残暑の日。深沢の病院へ、芍薬甘草湯などを貰いに行く。診察なしなので、10分位の待ち時間で済んだ。


帰宅後、録画しておいた「カンブリア宮殿」を視る。ゲストはGoogle日本法人社長の村上憲郎氏。グーグル・アースとかブックなどの検索の実演が示された。以前にアースやブックを検索してみたことがあるが、旨くいかなかったので中断してしまった覚えがある。現在は大部改良されているのであろう。収益源はアドワーズといって、検索したら右上に表示される広告HPが入札価格の高い順に上部から表示されるようになっていて、そのHPの1クリック毎に、30円とか300円をGoogleに払う仕組みになっているとのこと。

途中採用で入社した社員が多い。彼らにGoogleを踏み台にするよう社訓めいたもので指導しているとのこと。終身雇用制とは正反対である。いかにもアメリカの企業らしい。そういえば、私も会社を踏み台にして、弁理士稼業を始めた。お蔭で、その時の蓄積で、少ない年金で、今まあまあの生活を過ごしている。踏み台に殆ど抵抗を感じないのは、シカゴで、たった一人の日本人として1年ほどアメリカ人の研究員の中で過ごして、アメリカ流のドライな考えについて、強烈な洗礼を受けたせいだろう。


夕刊を見たら、今日は例の9・11テロの記念日とのこと。すっかり忘れていた。悪いのは、イスラムの土地に立国したユダヤ人を不当に援助して、テロを行うまでに、イスラムを追い詰めたアメリカの自業自得と考えているので、あまり感慨はない。

同じ夕刊(朝日)に連載の「新聞と戦争」で、今日は満州事件が載っていた。当時は小学校低学年の頃で、記憶は乏しい。しかし祖母からその後に聞いたことでは、祖母の所にしばしば日銭を借りに来ていた、夜逃げ寸前の隣家の長男が満州で戦死して、駅前の一等地を約200坪買える位の多額の弔慰金を貰ったそうだ。戦死者が珍しい時代だからできたのだろう。したがって、感情を抜きにして言えば、戦争は親にとって金儲けになる良いことだったようだ。それに比べて、戦争末期の戦死者は気の毒だ。遺骨さえ満足に帰ってきない。