あぶない舛添厚労相

フェーン現象真夏日が戻った。台風で倒れて壊れた、ハイビッカスの鉢のかけらをビニル袋に入れ、ハイビッカスを別の鉢に移し替えた。重い。暑い。疲れた。


舛添厚労大臣が、社保庁職員の横領事件について、今朝もテレビで威勢のよいことを叫んでいた。「泥棒だ。盗人は、最後の1人まで、草の根をかきわけても探しだし、牢屋にぶち込んでやる」と。そうあって欲しいが、実際にできるであろうか。

今まで分かっている横領金額は約3億円。これも、氷山の一角という。信じられないモラルの低下だ。“美しい国”は、何所に行った。今頃教育再生などと寝言を言っても遅い。

草の根をかきわけて探すといっても、誰が草の根をかきわけるのだろうか。舛添本人が1人でできるはずはない。厚労省社保庁の中に、彼の意に添って忠実に動く職員が果たしているであろうか。残念ながら、いないと思う。性格や経歴からみて、過剰なまでに攻撃性と独善性の激しい彼は一匹狼で、部下を上手に使いこなすタイプの人間ではないと、見て取った。


舛添は、認知症の母親を介護する過程で、長姉と喧嘩し、以後二人は絶縁状態にあるという。現在の奥さんと結婚するまで、3回の離婚暦があるといわれる。軽率に結婚して、妻と円満な仲を維持できず、離婚、結婚を繰り返したらしい。大学卒業、フランスに留学した後に、東大助教授になったが、平成元年に「さらば東大のアホどもよ」と題した告発記事を発表して辞職。本当の理由は、そのまま大学に残っても教授になる見込みがなかったからでなかろうかとも、噂されている。その後、TVタックルなどテレビで稼ぎまくっていた。要するに、会社などで上司に仕えるという苦労を体験したことがない。ホリエモンと似ている。こういう男はどこかで破綻する。

今のところ、安倍続投を「バカにつける薬はない」と痛烈に批判しながら、厚労相を要請されるや快諾して、作戦は当り、順風に帆を上げているようだ。しかし、臨時国会が始まったら、野党の厳しい追及に対して、部下から資料が思うように上がらず、行き詰まりは必然とみているのは私だけだろうか。

「安倍首相にとっては、自分に文句をいう人間をとりこんで批判を封じ込めた上に、野党にクビを差し出す人柱にすることもできるという一石二鳥の名人事だ」と、うがった見方をしている人もいる。