朝まで生テレビ

今朝(深夜)放映の「朝まで生テレビ」の録画を視た。

全部で約3時間の長い番組で、その中約1時間に亘って「テロ特措法延長」問題について、与野党議員、有識者などが田原氏の司会で議論していた。新しい事実も披露されて面白かった。

全員のほぼ一致した点は、“テロとの戦い”は、国連の直接の決議に基づくものではない、したがって小沢民主党代表は最後まで延長反対の姿勢を貫くだろうということ。小沢氏の、現憲法の下では「国連の決議がなければ、集団自衛権を発動すべきではない」との持論に、今回もブレはないから。

江田けんじ衆議院議員が、米第5艦隊のホームページから見つけた内容のコピーを、読みながら紹介した新事実とは、要約すれば「日本政府は約30万キロリットルの石油を米国の補給艦に供給した。エージス艦がイラク自由作戦に協力した。補給艦トキワが空母キティホークに給油。」となる。30万キロリットルは、全給油量の約80%になるそうだ。したがってインド洋で活動している無料のガソリンスタンドは、アフガニスタンでのテロ撲滅作戦よりも、専らイラク戦争のために働いているという。
このホームページは1週間前には閲覧できたが、今日は消されたのか、閲覧できないという。

以上の話しを踏まえて、秋の国会では慎重審議の末、「テロ特措法」は、期限切れとなって廃案になるのでなかろうか、ということで、ほぼ一致した。その場合の問題は、

これを政府の責任とみるか、小沢民主党の責任とみるか、当然与野党で意見が分かれた。野党議員に言わすれば、通常国会で、国民投票法などやる暇があったなら、テロ特措法延長法案を通しておけばよかった。或いは、臨時国会を8月中に開いて成立させることもできた筈だ。

想定される事態の一つは、一旦自衛艦を戻してから、インド洋で海上補給する旨の新法を作って衆院を通過させる→参院で否決されたら→衆院に戻して3分の2以上で可決する。

あるいは、自衛艦が粛々と帰国する映像を視て、国民の間で「これは不味い」という与論が高まったら、その時点で、安倍首相が解散、総選挙に打ってでる。当然それまでに、民主党は協力の対案を提出しているだろうという。