沖縄返還と憲法改正

毎日のようにマスコミが大騒ぎしていたが、やっと帰国が決まって29日に蒙古へ帰る、朝青龍に同行した、高砂親方は今日とんぼ帰りした。すっかり舐められたものだ。これで朝青龍が再び日本で土俵を踏むことはないだろう。グローバル化は、経済のみでなく、国技である相撲にも深刻な影響を及ぼしている。



NHKの「この人にトキメキ!小沢征爾」を視る。松本郊外の丘(公園?)の上でのインタービュー。彼は満州生まれで、父親が満州で歯医者をしていたそうだ。そして「征爾」という珍しい名前は、関東軍のボスで、満州事変の張本人だった板垣征二郎の「征」と、石原莞爾の「爾」から取ったそうだ。軍国主義時代の親は、息子が偉い軍人になることを期待したのだろう。時代は変わり、彼は音楽家を志すと共にサッカーに励む若者になった。それはよいが、サッカーのプレイ中に両人差し指を骨折して、演奏家となる夢を諦めたそうだ。人生、何が幸いするか分からない。そのため指揮者を目指して今日の世界的指揮者への道が拓けた。

この対談の終わり際に、小沢は「息子がNHKさんに大変お世話になっています」と丁寧にお礼をしていた。次回の大河ドラマに、息子さんの征一さんが主演で起用されるらしい。幾つになっても、子が気にかかるのが親心というものなのだろう。


昨日買った「佐藤昭子著:私の田中角栄日記」を途中まで読んだ。昭和36年7月、政調会長になって間もなく、アメリカのロバート・ケネディ司法長官との会見で語った田中のオフレコ発言が新聞にスッパ抜かれ、大騒ぎになったという。
「米国が沖縄を返還するには、日本の憲法が改正され、再軍備して共同の責任で防衛体制をとらねばできない」と。


当時から、沖縄返還憲法改正が条件だったようだ。それを、現平和憲法のままで、密約があると非難されながら、金の力で返還を実現した佐藤首相は大したものだと見直した。