食料自給率

飽食の国、日本。テレビで時々放映される大食い競争を視ると、薄気味悪くなる。この日本の食糧自給率(以下カロリーベース)は近年、40%を堅持するのがやっとだそうだ。1960年には、80%もあったのが、以降下がる一方である。40%はG8の中で、かけ離れて最低だという。

豪州:237%、カナダ:145%、米国:128%、フランス:122%、ドイツ:84%、英国:70%、イタリア:62%

今のところは、食料の輸入が順調だから心配ないが、最近玉蜀黍などのバイオエタノール化か進んでおり、そのため飼料の価格高騰で養鶏業者の倒産が急増しているそうだ。

対策として、海外の土地、例えばモンゴルで現地生産して逆輸入せよ、という声があるようだ。果たして旨くいくだろうか。
一方、パソナが大手町本社の地下2階で試行している「植物工場」を勧める声もあるが、これも電力を必要とし、石油の輸入が止まったら、お手上げである。

そもそも今の農業自体が石油なしには営めないようになっている。即ち耕運機、自動苗植え機、自動刈取り機など、昔は人力でやっていたものが、全て機械化されてしまった。日本は食料一つとっても、お先真っ暗である。これでは、生まれてくる子が可愛そうで、子作りができないのも無理はない。少子化は止めようもない。
せめて、テレビでの大食い競争位は止めたらよいと思うよ!罰が当るよ。

日本を、色んな意味でこんなに駄目にしたのは、視聴率競争にあけくれる民間テレビ放送だと思う。将来の悪玉は、インターネットになるかもしれない。この種のものには、自己規制が必要であるはずだ。