読書の秋

日差しはやや強いが、秋めいた風の中、運動を兼ねて大船へ行く。バスを降りて間もなく大通りに赤い旗がなびいているのに気付いた。瞳をこらして見ると、衆議院選挙自民党候補者Hとある。すでに解散含みで選挙の前哨戦が始まっているなアと感じた。それにしても、ここ神奈川県第3区は民主党の空き地になっている。こういう空き地が全国に100ほどあるという。今日の新聞によると、小沢代表は、これから候補者探しに全国行脚する予定とのこと。のんびりしている。解散は来年前半と見込んでいるのだろうか。つまり秋の臨時国会では、安倍を追い詰めない考えかとも受け取れる。朝青龍のように頭がおかしくなるまで、捕らえた獲物をイジル積もりなのだろうか。暇人は詰まらないことを思いめぐらせる。

O_PlazaのECO BOOK(古書店)で、「通産省:江波戸哲夫著(徳間文庫)」、「男は語る、アガワと12人の男たち:阿川佐和子著(文春文庫)」、「孤高の暴君、小泉純一郎岩見隆夫(だいわ文庫)」を買う。どれも105円。書架の本を見ている間に、左足指が釣りだした。暫くじーっと我慢していたら間もなく治ったので、一安心。外出中に足が釣るのは久しぶりである。


それから、カフェColorodへ入り、備え付けの「アエラ:8月27号」の記事「美しい国の人事 小池防衛相『次官』決着の裏」を読みながら、コーヒーを飲んで水分補給をした。ボケ頭は、記事の内容はすっかり忘れた。レジで500円玉の積もりで出したのが、「100玉だ」と、可愛い女の子に笑いながら注意された。こういう間違いが時々ある。不思議なことだが、多く出して注意されたことはない。潜在意識のせいだろうか。

ここを出て、駅前の書店に寄って、「アメリカに使い捨てられる日本:森田実著(日本文芸社)」と「官邸崩壊、安倍政権迷走の一年:上杉隆著(新潮社)」を買う。
森田実氏を、最近テレビで視なくなったので、病気かと思っていたが、郵政選挙小泉劇場を‘電通‘が演出したと発言して以来、テレビで干されているという。恐るべし、メディアを支配する’電通’の力。森田氏に同情して大枚を叩いた。
上杉氏の著書は、奥付には2007年8月25日発行、つまり明日発行となっていて、一寸眺めた所では自民惨敗の理由が具体的に説明されていて、面白そうなので、大枚を叩いて買った。

帰宅したら、家内が一所懸命机に向って何か書いている。聞くと、ニッサンからアンケート用紙が500円の図書券同封で来たので、何拾とあるアンケートに答えているのだという。「難しい!うちの車にスーパチャージャー付いている?」と訊くから、
「さー、付いていないんじゃない。アンケートなんて、放っておけばいいんだよ」と言うと、
「そういうわけにいかない。500円入っているんだもの」と、嫌に良心的である。「自分の力で500円稼げるのが嬉しいのかもしれない」と思ってそれ以上いわないかった。それにしても、今日亭主が大船で、その10倍位の無駄使い(主に本代)をしたことには、無頓着である。