船田、枝野、田原鼎談

午前、久しぶりに降雨。お陰で、昨日は一部の工場が東電との契約条項によって一時ストップしたというほどの猛暑が一服した。それで足の運動のために藤沢に出た。駅横3階の書店を覗いたら、「中央公論:9月号」が1冊のみあった。中身をざーっと眺めたら面白そうなので、レジへ行く。「800円です」という、薄っぺらなのに、「文芸春秋」とほぼ同じ値段とは、びっくりしたが、今更「それなら要りません」ともいえないので、「そうですか」で痩せ我慢してしまった。週刊誌2冊と思えば安い。活字が大きく、厚さ1cm位なので、読みやすい。

特集「自民惨敗」というタイトルの、船田元、枝野幸男田原総一郎の3者鼎談から、先ず読み出した。
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田原:「テロ特措法」。民主党はどうする?
枝野:我々は、現行法には一貫して反対してきました。参議院で多数を握ったから賛成に転じるということはありません。
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船田:正直、「特措法」法案審議での閣僚答弁などは、不親切というか、木で鼻をくくったようなものが、私の目から見ても多かった。
小泉さんの「自衛隊が派遣されるところが非戦闘地域」なんていうのも、ひどいロジックですよ。やはり“多数の驕り”があったと、反省すべきところはしないといけない。そのうえで、内容面でも野党の納得を得られるものにつくり上げ、提案していくしかない。
田原:船田さんはああ言っているけど。
枝野:「特措法」に関しては、船田さんがおっしゃるように、現行とは違う形で提案されてくると思います。我々としては、それが本当に国民の求める方向に沿ったものなのかを判断して態度を決めることになるでしょう。
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田原:ところで枝野さん、今度は民主党の今後について聞きたい。89年の参議院選で、時の社会党がやはり大勝して、参院与野党逆転。党首の土居さんは「山が動いた」と言った。でも、衆院というもう一つの山はついに動かせなかった。民主党は大丈夫?
枝野:これはテレビの討論番組で、ほかならぬ田原さんに教えていただいたんですけど(笑い)、当時の海部政権下で自民党幹事長のポストにあったのが小沢さんだった。
田原:あの時は、自民党参院にどんどん法案を送って野党の判断を迫り、対応できなくなり社会党は自滅の道をたどっていく。
枝野:それを仕掛けた人物なのだから、反対にそれをやられた場合にどう対応すべきかも分かっているはず。少なくとも、社会党の二の舞はないですよ。
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田原:反主流派として・・・・
枝野:“反”でなく、”非“。(笑い)
田原:とにかく、執行部を突き上げるとうなことはしないと。
枝野:なにか路線上の問題などで決定的な相違が生まれたりしないかぎり、それはないです。
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田原:枝野さん、パーシャル連合の働きかけがあったら、乗る?
枝野:残念ながら乗れません。我々が志向しているのは、政権交代が可能な2大政党制という政治システムなのだから、それに逆行するような動きに与することはありえないですよ。
田原:ならば、現行の枠組みが壊れて別の勢力図ができるという意味での、政界再編の可能性は?
枝野:これは船田さんもお分かりだと思うのですが、「ウチよりもあっちのほうに考えが近いんじゃないの」という人は、結構いるわけです。でもそれは、2大政党制の国ならどこにもあること。理想を言えば、入れ替わる人は入れ替わったほうがいいんでしよけど、ななか理想通りにはいかない。今の自民党民主党が競って、よりよい政治を目指すという構図が、最もリアリティがあると、私は思います。
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テレビなどをソツなくこなしている、前原前代表や枝野氏が、小沢代表の下で干されていたとは、知らなかった。