首相の外遊

ホリエモンが華やかだった頃、YAHOO掲示板で彼を擁護して、「爺、死ね!」と脅されてから、すっかりこの掲示板に近寄らなくなった程に、神経が細やかな私には、今呑気に外遊している死に体の安倍首相の無神経、鈍感が理解できない。こういう鈍感さが、政治家に必要な資質なのだろうか。


今日の夕刊に、首相はインド国会で次のように演説する予定と載っていた。「日本の温暖化対策『美しい星50』を紹介し、インドと共に取り組みたい」
一方23日にパル判事の遺族に会う予定にもふれて「極東国際軍事裁判で気高い勇気を示されたパル判事は、たくさんの日本人から今も変わらぬ尊敬を集めている」とも述べる積もりのそうだ。

パル判事を尊敬する日本人が、そんなに沢山いるのだろうか?疑問である。‘パル’の名も知らない日本人が大部分なのでなかろうか。
知っていても、尊敬しているとは限らない。私のように‘変人’と思っている者も多いはずだ。
参議院選で大敗後、「反省すべき点は反省する」と明言したそうだが、今でも東條内閣の商工大臣として開戦の詔勅に署名して、A級戦犯として起訴された祖父、岸の名誉回復を、インドに行ってまで図ろうとしているようでは、反省が全くできていない。


足元では火がつきかかっている。「経済成長戦略などの安倍路線に批判的な自民党衆議院議員が21日に協議して、地方活性化や消費税、社会保障などを柱とする政策提言を9月上旬にとりまとめることを決めて、首相に政策転換を求める勢力の拡大を図ると」いう記事が、上の記事の真下にでていた。もう遅過ぎる。この政策転換を、KYで空気が読めない安倍が採用する筈がない。この動きが、ごたごたの始まりで、自民自滅の糸口になると面白い。上の連中の多く(小坂、野田、園田など)は、自民への出戻りである。再び民主に戻ろうとしているのだろうか。機をみるに敏な男たちである。あるいは、小沢から誘いがかかっているのだろうか。
一方、テロ特措法に心底では賛成の前原前民主党代表を、できるだけテレビに出させて、「特措法賛成」の言質をとって、民主を分裂させようとの動きが、自民サイドから出ているという話しもある。謀略戦の様相を呈してきた。首相がのんびりと外遊している時かよ!!