ケーワイ

次女が、息子と娘を連れて3人で来てくれた。嬉しかった。ご主人は、ゴルフのそうである。この猛暑にゴルフは難行苦行だろうと思う。40、50代の頃の私はゴルフにはまってしまい、機会を見つけてはゴルフに行っていた。真夏日の炎天下での大汗をかいてのゴルフは愉しかったが、一方とても苦しかったことを想い出す。若かったからできたのであろう。
昭和天皇は、摂政の宮の時にゴルフに魅せられて「ゴルフは、心を鎮め精神を纏める。禅に虚無という言葉があると聞くが、その意味に近いものではないか」と仰せられたそうである。とても、このような心境には達しなかったが、ゴルフは愉しいものである。

孫娘は横浜のフェリス女学院中高を出た大学生である。数日前の新聞で、国際生物学オリンピックに出場したフェリス女学院高等学校2年生のことが載っていたのが頭に浮かんで、そのことを話題に出した。そしたら、その方の弟さんが、有名進学校中等部3年の孫息子と同級生で、成績がトップクラスだという。しかも二人とも塾に通ったことがないらしい。姉弟揃ってそんなに優秀とは、恐らく努力のみでなく、天賦の才能に恵まれているのだろうという結論になった。この優れた姉弟の親の顔を見たいものだ。

今朝のサンディモーニングで、“空気が読めない人”のことを、若者の間で“ケーワイ”と呼んでいるというのが一寸した話題になったので、孫娘に確かめてみたら、「そうだ」という。‘ケー(K)’と‘ワイ(Y)’はそれぞれ‘空気’および‘読む’の頭読みからとったそうだ。ネットの世界で流行っているらしい。それにしても、今の若者は凄い。私なんぞは、“空気を読むこと”が日本で暮らす上で如何に重要かを、60歳過ぎて山本七平の「“空気”の研究」という本を読んで初めて知った。もっと早くから知っていたら、もう少し増しな人間になっていたかもしれない。でも、“空気を読む”ことばかりに気を使って、“我が道を行く“という若者が減ってしまったら、日本の将来はどうなるのだろう?

次女は、高齢少子化時代を送る自分達の老後が不安のようだ。私個人でどうにもなるものでないので、つい「今の中に、貯金をしておいた方がよい」と無責任なことを言ってしまった。貯金が多少あっても、インフレになったら無意味なことに、後で気付いた。政治がしっかりしてくれないと困る。今の千兆円に近い国や地方の負債は、1990年頃のバブル処理に無為無策だった自民党政府、財務省(当時は大蔵省)、日銀によるものである。その責任を誰もとらない。こんなおかしな国はない。借金大国を愛せよ!といっても無理である。愛国心を持てない国に誰がしたのだろうか?