ヘアカット

皮下脂肪のやや多い家内と少なすぎの私と間では、冷房の調整が合わないが、最近家内に合わせたせいか冷房が利きすぎで、暫く鼻風邪きみだった。その間にも、庭の芝生がぼうぼうになっているのが気になっていた。それで昨日は思い切って芝刈りをした。でも今日はやや体調がよい。すると頭髪のぼうぼうが益々気になる。
まだ涼しい昼前に大船へヘアカットに行った。平日だから空いていると思っていたが、8個の待ち席が満席だった。それでも、1人10分カットで、8人位のヘアカット職人が休みなしに働いているので、それ程待たずに済んだ。帰る時も、待ち席は全部埋まっていた。このような理容店ができたのは、数年位前のようだ。規制緩和の恩恵だろうか。
そういえば、40年程前にアメリカ・シカゴに滞在した折の、バーバーショップはヘアカットのみだった。日本での丁寧な洗髪、髭剃りに慣れた身には何となく物足らない。アメリカは人件費が高いからそうなのかと思っていた。考えてみると、ヘアカット・オンリーの方が合理的である。洗髪や髭剃りは自分でもできる。厚生省と理容師組合が、‘衛生‘がどうのと、屁理屈をつけてグルになって、ヘアカット・オンリー店を認可しなかったのでないかという疑いを持つ。
私が小学生の頃、近所に床屋(当時理髪店をそう呼んでいた)があって、よく遊びに行ったが、家の中は凄く貧しそうだった。当時は理容師組合などがなかったのだろう。戦後は組合ができたので、地域の理髪店の料金は一律になった。一律でも2000円の時は我慢できたが、消費税が3%つくようになってから、便乗し過ぎか4000円になって、腹がたった。それ以来、地域の理髪店には行かず、藤沢か大船の安い所を探して渡り歩いた。

同じビル内のECO BOOK(古書店)によって、「養老孟司著:こまった人(中公新書)」、「立花隆著:文明の逆説(講談社文庫)」、「五味川純平著:戦争と人間(2)」他2点を買う。どれも105円。安倍晋三著「美しい国」が3冊各367円で出ていたが、過去の人となった人の著書にしては高いので買わなかった。年金生活者には、100円より高い本は買い難い。

帰り路、Coloradoに寄って厚切りトーストのコーヒーの軽いランチを摂った。