社会保険庁職員

台風5号日本海を通っているフェーン現象のせいか、強風が叩く窓ガラスの音がうるさくて文を綴る気がしない。

先日(7月23日)藤沢社会保険事務所へ、「消えた年金」を取り戻すための手続き(第3者委員会への年金確認申立)に行った。その際に窓口の職員は、確かに「必ず4〜5日内に文書でお知らせします」と言った。だが、以来10日も経つのに、何の音沙汰もない。ダメモトで行ったのだから、当てにしていないが、骨折り損という気がしないでもない。

偶々週刊誌を読んでいたら、次のような記事が載っていた。噂では聞いていたが、社保庁職員の、人間とは思えないあきれ返った生態に触れ、もう二度と社会保険事務所に足を運ぶものかと決心した。

「職員は年金受給者をバカにしている。例えば、職員同士で、『お前はボケているのか』という代わりに、『お前は年金受給者か』と言ってみたり、年金記録に納得がいかず、二度三度と事務所に足を運ぶ人を『キチガイ』と呼んだりしていた」
話半分にしてもヒド過ぎる。

今国会で社会保険庁改革関連法が成立した。これによれば、社保庁は2010年1月に廃止、非公務員型の「日本年金機構」に移管される。安倍首相は「この機構はやる気のある人しか雇用しない」とい明言し、約1万7千人の常勤職員はリストラされ、12年度までに1万3千人に減らされる計画だという。

「やる気ですか・・・・やる気のある人なんて社会保険の職場にはいませんよ」という驚いた返事が職員から戻ってきたそうだ。

試算を見てみると、確かに日本年金機構には1万3千人しか移れないが、残りの4千人が職を失うわけではない。公法人である政管健保や本省地方厚生局へ移管する人がいて、約2千人もの枠が用意されている。残った約千人強がリストラ要員のように見えるが、毎年600人程度出ている退職者数を考えれば、この程度は“自然減”の範囲だという。

安倍政権の鳴り物入り社保庁改革もこんなものだったか?