電気自動車ELIICA

7月6日のNHKで、爆笑問題が慶応大学の清水浩教授を訪ねて、教授が開発した電気自動車ELIICAに試乗して、感想を述べ合っている番組を視た。

このスーパーカーは、8輪駆動で、800馬力、最高時速370kmで、加速性能が凄く高く、その上電気代が1km/円と安いという優れもののようである。場所の関係で試乗距離は僅か100メートルのようだが、太田も田中も「スゴイ、スゴイ」と絶賛していた。

開発棟内での会話で、モータは各車輪内にあり、床下の二重構造の強化フレームの中間にリチウウムイオン電池を置いて、室内空間を広くとるように工夫しているという説明があった。

1台も商品化されないので、教授に焦りがみられた。自動車メーカが振り向いてくれないそうだ。そのため元大手銀行の副頭取だった吉田政策メディア学科教授と連携して商品化を図っているそうだ。既に皇太子殿下や小泉首相その他有名人にも試乗して貰って好評を得ているという。

今の自動車が全部電気自動車になったら、CO2の排出量が20%減るという試算が出ていて地球環境に良いというのが売り文句の一つであり、他の売り文句は、加速性能、恰好いいということのようである。

これに対して、太田は「環境問題をいうとウソ臭くなる、本音では100年後の世界のことは俺達しらないよ!と思っている。 また、何か新しいことをすると、必ずマイナスの面が出てくる!」と正直に一言語っていた。

私の感想は、(a)こんな高性能車は庶民に関係ない、一部のマニアにしか売れないだろう。(b)また充電時間はどうなるのだろう?
(c)自動車メーカは、昨年の7月25日のこのブログに書いたように、GMの電気自動車失敗の歴史をみて、燃料電池の開発完了まで慎重になっているのだろう。(d)ELIICA程度のものは、自力で開発できる自信があるのだろう。何年か後には、ELIICAの特許は切れるだろうから、それからでも遅くないと考えているのだろう。