何故、戦争がおこるか?

梅雨入りが始まった途端、毎日爽やかな初夏日和が続く。
昼ごろテレビを視始めたが、面白そうなのがないので、放送大学のチャンネルにしたら、高橋和夫教授が「何故、秀吉は朝鮮侵略をしたか?」、「何故、明治維新後に征韓論がおこったか?」と熱心に視聴者に問いかけていた。引き摺りこまれて、視続けたら解答に権威をつけるためか、シュンペーターの「帝国主義と・・・」を引用して、次のように説明していた。

1. 戦争を生業とする階級が戦争を必要とする。すなわち戦士階級ができると、戦いを続ける。
2. 強力な軍隊は、戦争の選択を容易にする。

古代オリエントの戦争や、1945年以降の戦争(ベトナムイラクなど)を例に挙げての説得力ある講義だった。朝鮮侵略征韓論は、正しく1.に該当する。
2. に該当するのは、アメリカが始めたイラク戦争であろう。

日本が太平洋戦争を始めたのは、当時の雰囲気を回想すると、陸軍という戦士階級が、自分達階級の利益のために戦争を必要としたからであると考えざるをえない。とにかく陸軍は威張っていた、「陸軍にあらずば、人にあらず」という時代だった。
理性に富んだ海軍は、長期戦になると負けると分かっていたが、巨大戦艦大和、武蔵を建造した建前上、「負けるから戦えません」とは言えなかったのではなかろうか。


日本が戦争に巻き込まれて、再び悲惨な目に会わないためにも、嘘でもよいから「軍隊を持たない」という今の平和憲法を守るのがよいと思う。