企業の業績好調

今朝の朝日新聞の一面は「東証一部3月期:5年連続増収増益、円安・地価回復追い風」と景気がよい。だが、企業は三角合併による買収を仕掛けられるのが不安で、賃金還元が進まないという。利益を人件費よりも設備投資や研究開発に優先的に振り向ける傾向が目立つそうだ。健全な企業態度だと思う。


昨夜放映の「ガイアの夜明け:激安」では、100円ショップならぬ1000円ショップ(千金ワールド)が伸びているとのこと。一方10円饅頭のチェーン店も現れている。グローバル化時代の日本人は逞しい。これでは、デフレは当分続くであろう。


奇妙な現象であるが、世界中での金余りが、三角合併の資金と思われる。この金余りは、日本の低金利を逃げた円だと云われる。この低金利が円安を招き、日本企業の業績を上げている。即ち
日本の低金利→円安→企業の業績向上、
日本の低金利→世界中の金余り→三角合併で日本企業怯える→賃上げ抑制→デフレ続く→低金利
という悪循環のような現象を作っている。この泥沼から抜け出るには、デフレにこだわらないで、低金利政策を止める他ないと思う。



個人的には、早くデフレを脱して、日銀による公定歩合の引き上げがあって欲しいと願っている。安心して少しの贅沢をしたいので。