人生の歩き方

今日もK鍼灸院へ行った。これで3回目。電流の強さが少しづつ大きくなっているような気がする。


昨夜放映のNHK「人生の歩き方」で、ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊氏を、上田早苗さんがインタービューしている(第1回目)のを録画で視た。
小柴さんについて、ある程度の詳しいことは、受賞後に日本経済新聞紙に書かれた「私の履歴書」で知っていた。それで今日始めた知った目新しいことについて、ここで触れることにする。


東大時代に失恋で自殺を図ったそうだ。睡眠薬を3瓶も呑んで。私は、失恋で自殺をするような“馬鹿”はいないと信じていた。しかしテレビでご本人が、担ぎ込まれた病院の名(大久保病院)まで明かして、その成り行きを詳しく語るのを聞くと、「“馬鹿”と“天才”は紙一重」という格言が当たっていると思わざるをえない。


大学(理学部物理学科)の成績証明書が大写しされたが、ご本人が「卒業時の成績はびりだった」と平生自慢されているように、‘良’と‘可‘ばかりで、’優‘は一つもなかった。


だが、戦後間もない時の東大の卒業成績表ほど当てにならないものはない。ノーベル賞受賞者について語っている所で、我が事のことを言うのは不謹慎かもしれないが、私の卒業成績表はオール‘優‘だった。卒業証書と一緒にこの成績表を貰ったときは、我が目を疑ったものだ。製図は宿題の図面を提出しなかった、試験は殆どの科目が白紙に近かったにも拘わらずである。
今になって思うと、理学部と違って工学部だから就職に有利のように、全ての学生にオール’優‘を付けた温情措置かもしれない。これも戦後の混乱期のみの一現象だったのかもしれない。
この点について、大学のクラス会の時にクラスメートに確認しようと思っていたが、微妙な問題なので、中々切り出せない内にクラス会が開かれなくなってしまった。