山城新伍さん

終日、雨がそぼそぼと降る。仕方ないので、家に閉じこもってテレビを視たりして過ごす。
新婚さんいらっしゃい!」では、三枝が「今の若い人たちの間では、男女関係が昔と逆転している」と嘆くような、見事に若妻リードのカップルが出ていた。男が強い時代に生れてよかった。

その後の、BSフジ「PS45」では、ゲストが石井竜也氏。この若いアーティストの感性は私の理解範囲を超えている。居眠りしながら見ていたが、最後の「好きな言葉」のシーンで、「人」と書いた。竹中が「その心は?」と訊いたら、「人は人であって欲しい。人は動物的になり易いが、そうなると戦争になる」と、感心なことを云っていた。健全な若者がまだ多いようだ。

今朝の新聞に、俳優山城新伍さんの近況が出ていて懐かしかった。彼がテレビで大活躍したのは1990年頃。政治腐敗が甚い時代だった。波に乗った彼は、歯に衣を着せない活弁で気味のよい政権批判をして、視聴者の共感を得ていた。間もなく、小沢達が自民党を飛び出し、日本新党が生まれ、細川政権が誕生した。細川総理は、年内に政治改革を成し遂げなかったら、辞任すると明言して、現在の小選挙区を主とする政治改革を成し遂げた。当然の結果として皮肉にもその後、山城さんの出番はなくなった。

山城さんは、この政治改革達成の影の功労者と私は高く評価している。今のテレビのお茶の間政治評論家(竹村や田原など)は、時の政権迎合か阿諛のものに成り下がり、気分が悪くなるので、視ないことにしている。