百歳万歳!

朝食後、昨夜録画の「松本喜三郎一家物語」を視る。喜三郎(三国連太郎)は大正生まれというから、私とほぼ同じ年齢であろう。他人事でないドラマである。妻に先立たれてから約1年間の彼の孤独な生活を描いている。娘が4人もいながら、色々の事情で彼は、1人暮らしをしている。その気持ちはよく分かる。娘たちの生活を邪魔したくないということだろう。
五体健全で偏屈な喜三郎をわざとらしく呆けて演ずる三国と、あれこれとおっせかいをする三女夕子を演ずる安田成美の演技が光っていた。

間もなく、長女とその長女(孫娘)が訪ねてきた。一緒に昼食をとる。この孫娘は他の孫と違って話上手というか、頭の回転と口の動きが速く、誰に似たのかよく話す。お蔭で平生口数の少ない私達夫婦は、夕方彼女らが帰るまで退屈しなかった。テレビで渋谷などでの荒れた若者たちを視ると、日本の将来はどうなってしまうのだろうかと、心配になることもある。だが、孫娘とその友達に関する話を聞く限り、これら荒れた若者は極く一部であり、殆どの日本の若者は、私達の同年齢当時と余り変っていないのを肌で感じ安心した。


その間、13.50〜14.00にNHK総合で放映の「百歳万歳:英語で友達の輪を広げる」を視た。
何故かというと、この番組の主役である草光澄子さんは、家内の松江の付属中学の時の英語の恩師で、先日電話があって「この時間帯にNHKに出るから視てちょうだい」と云われていたそうである。家内の父は転勤の多い役人で、中学2年の2学期に転校して3年を終えるまで、英語を教わったそうだ。転校して最初の授業のときから、教科書を伏せてgood morningなどに始まり、殆ど英語でのみの授業で、大変難渋したそうである。

だが、できが悪い生徒にしては不思議と先生に可愛がられ、今になっても覚えていて下さり、時々電話も下さるそうだ。

テレビを視て、先生が長寿であるのは多分、お子さん一家と賑やかに暮らしていることや、クリスチャンなので、教会関係の知人が多いなど、絶えず人との接触で刺激を受けていること、その上独自の体操等をしておられるなどによると感じた。