コミックドラマ「グッジョブ(good job)」

申し分のない春日和。そよ風の中を生協へ行く。薬局で「パニオンコーワ錠」を買う。主成分がATPとビタミンB1,2,6,12で、説明書に体のすみずみの血流を増加させ、細胞一つ一つにおいて低下したエネルギー産生を高めると書いてある。今の私の症状(冷感)に向いているようだ。しばらくの間騙されたと思ってこれを呑んでみよう。


録画したNHK昨夜放映の「映画を創る〜宮崎駿・創作の秘密〜」を視る。昨年新しい映画の創作の現場を100日に渉ってハンディビデオで撮影したものだそうだ。66歳で白髪の宮崎が、無から有(新アニメ)を生み出す苦心というか、凄まじい精神現場が描かれている。創作の初期段階の頃は、「自分の脳ミソの中に釣り糸をたらしているようなものだ」と語っていた。海の中のポニョという名の金魚姫と5歳の男の子の間の物語が生れたらしい。完成は来年という。
これが宮崎の最後の作品になるようである。たかがアニメを作るのがこんなに大変なことだったとは知らなかった。


同じくNHK で、今週月曜夜11時からはじまり、金曜に終わる連ドラ「グッジョブ(good job)」が面白い。
舞台は、某中堅建設会社の営業2課。男性社員はみな営業外廻りに出る。そのプレゼン用の資料作成などを営業補助の一般職OLグループの6人が手際よくこなす。
初日は、部長の「できるだけ残業しないように」という言葉をいいことにして、残業ナシで高い効率で、互いに協力して定時内に与えられた仕事を処理して5時になると同時に一斉に退社する格好いいOLたちが描かれていた。一時騒がれたホワイトカラー・エグゼンプションに対する皮肉みたいなシーンである。
6人を仕切る「上ちゃん」こと上原(松下奈緒)の活躍で、このコミックドラマは成り立っているようなものだ。彼女は男性社員には相手により、母親又は妻のような態度で接し、同僚のOLに対しては、心の友として接するウルトラOLなのである。「ハケンの品格」の大前春子とは、別の意味でのウルトラOLなのである。
こんな明るい職場なら、誰でも働きたいと思うだろう。


NHKさんは、夢を与えてくれるいい作品を時々だす。常に出したいのだろうが、中々アイデアが出てこないのだろう。このドラマはひょっとして、「ハケンの品格」からアイデアをもらったのかしら!!