被告となる

春暖が落ちついたものとみられる。暖かいが、午後は春特有の風が吹いてきた。



G県にある簡易裁判所から、特別送達で「訴状」の副本が送られてきた。口頭弁論期日呼出及び答弁書催促状が同封されていた。

初めは面喰ったが、よく読んでみると、共有持分移転登記手続請求事件で、私が被告で「取得時効を原因とする共有持分移転登記手続きをせよ」という請求に対して、答弁書を期日までに提出せよということらしい。更に指定期日に指定場所に出頭せよという。
天保12年生れの曾祖父が名義人の一人だった田舎の土地の相続人の一人に、私が該当するらしい。こういう事実は、訴状を読んで始めて知った。同様な被告が40名ほどいるという。訴訟物の価額は400万円を切れる程度で一人当たり10万円にも当たらない。

面倒なので、放っておくことにした。
添付された身分関係図という書類には、曾祖父、祖父、両親、兄弟の生年月日などのデータが記されていた。私が知らなかったデータもある。よくも調べ上げたと感心した次第である。お蔭で、私が小さい子供のとき両親が住んでいた、文京区の旧住所が分かった。
弁護士さんは収入がいいかもしれないが、調査などの地味な仕事もあり、大変なんだなアと改めて感じた。

それにしても普通の市民は、いきなり被告として、このような訴状、書類が送られてきたら慌てるだろうなア。

このような無駄な仕事を一億の日本人に配分して、夫々生活をしているのだ。