命をかけた日中友好

今日も青空が輝く。頬に当たる空気はやや冷やか。外気温は14℃。
テレビによると、開花宣言は、靖国神社の境内にある特定の桜木から5個の花弁が完全に綻びたのを、気象庁の担当者が確認した後に出されるという。今日中に開花宣言が出される可能性が強い。
3時ごろ、家内が元気に鬼怒川から帰ってきた。


昨夜録画のNHKスペッシャル「命をかけた日中友好」を視る。主人公は民間人の岡崎嘉平太で、彼は、1972年の田中、周恩来による日中国交正常化という‘井戸‘の’井戸掘り’をした人物として、その功績、人柄が紹介されていた。周恩来とは刎頚の友のような深い友情で結ばれていたという。

戦後、日中間に国交がなかった時代に、岡崎が主導して、政界人を巻き込んで、日中覚書貿易協定を結んで、細々と、両国間の人的繋がりを保った。

国交正常化に先立って、周恩来は岡崎に「日本に今軍部が残っていれば、賠償金を請求したであろうが、今の日本に請求すれば、同じ被害者である日本人民に請求することになるので、請求は放棄する」と言ったそうだ。予想請求額は、500億ドルとも、1000億ドルとも言われた。



彼の信条は、「縦は信、横は愛、織りなせ人の世を美しく」、「人の身になって考えよ」であって、中国を愛し、92歳で亡くなるまでに100回訪中しているそうである。岡崎奨学金で日本に留学した中国人が、今中国の発展のために活躍しているという。

このような人物は、現在の日本の環境の中では将来も出てこないであろう。昔の中国古典(漢文)の教育から彼のような人物は生まれたものと思われる。