同期生会

青空と共に戻ってきた寒気の中を家内は朝から、張り切って2泊の予定で鬼怒川温泉へ出かけていった。松江市島根大学付属中学時代(男女共学)の友人(2006−09−12のブログで書いたIさん)の息子さんが某大手企業に勤めており、そこの安上がりの保養所が鬼怒川にあり、女友達3人(家内を含め)で、この秋の都内で開かれる同期生会(新制二期生)の詳細手続き打ち合わせを泊りがけで行うためという。家内が幹事になっているため、やむを得ないという。男の同期生達は、家族の病気とか何とかの理由をつけて逃げてしまったらしい。

久々の好天気なのだが、外気は冷たいので、用心して家でテレビを視たりしてぶらぶら過ごす。昨夜録画のNHK「映画監督今村昌平」の回顧番組を途中まで見た。
日本映画は余り見ていないので、今村監督の名前は知っていたが、小津安二郎を超える監督とは知らなかった。戦後間もなく松竹に入って、小津の助監督となった。やがて小津を離れて日活に移り、「盗まれた欲情」、「にっぽん昆虫記」「楢山節考」などで、人間の性と欲を徹底的に追求した作品を発表。カンヌ国際映画祭で2度グランプリを受賞しているそうだ。
今まで、このような泥々した映画や小説などは嫌いだったので、全く無視していたせいかもしれない。考えてみれば、小津映画は人間の上辺の上品な所ばかりを描いているが、今村映画(見たことはないが)の方が、より人間の真実に迫っているのかもしれない。


午後視た、BS―8(フジテレビ)のP.S.45での、竹中直人風吹ジュン中国茶を飲みながらの対談も面白かった。人間一流になると、心から沁み出る会話ができるものらしい。風吹は、時々中国の雲南などの僻地を旅するが、万里の長城などの観光旅行はまだしていないと言っていた。こういう旅人が真の旅人なのだろう。最後に「魂もえな日々」と書いていた。
小さい声で聞き取り難かたったが、「夫は息子みたいなもの」と言っていた。中年を過ぎればそうかもしれない。彼女が旅をするのは、出会いを求めてのためらしい。風吹に、今夫がいるのかどうか知らないが。
勘ぐれば、この対談も女優のかっこよい演技だったのかもしれない。