カルト教団の甘い罠

午前中は、小雨混じりの薄寒い曇天だったが、午後になってから青空が見え出して、寒いが春らしくなってきた。一日の中に、冬と春が交じった妙な気分の中で今日を過ごした。
 午後は、北から強い寒気が流れ込んで、千葉県富津市のマザー牧場では、満開の菜の花の上に雪が舞ったそうである。



数日前に電話が鳴った。取り上げてみると、若い不慣れのような女の子の声で「先輩、先輩」という。何かと思ったら、『東大新報』という新聞を購読して欲しいと言う。「今すでに『東大新聞』という歴史の古い立派な新聞が出ているではないですか。どこが違うのですか?」と尋ねたら、「大学が独立法人化したので色んな問題が起こっている、また学内でモラルも低下していること等を訴えたいのです」と言う。
そんな事はこちらの知ったことかと思ったが、念のため購読費を尋ねたら、2万円/年で、月3回発行と言う。見本も見ないでそんな大金を払うほど呆けてはいないので、「内容が分からないでは、検討のしようがない。インターネットにホームページを持っているでしょうから、そのURLを知らせてくれたら、それを読んでから返事したい」旨の返事をしたら、電話が切れてしまった。個人情報法も余り効き目がないらしい。油断できない世の中になってきた。


ここまで書いたところで、念のためGoogleで「東大新報」を検索してみたら、宗教色(キリスト教?)の強い伝道的新聞であることが分かった。電話が切れてよかった。そういえば、20年位前にも同じような勧誘があったが、その時も断ったのを思い出した。当時の勧誘電話リストが残っていたのかもしれない。

週刊ポスト:3.23号」に、「東京大学に忍び寄る『sexカルト教団』の甘い罠」という記事があったのを思い出して、読み直してみた。そしたら驚いたことに、「摂理」という、韓国で設立された有名な聖書カルト教団が、東大、早大、阪大などの新入生を標的にして勧誘の手を伸ばしているという。教祖は、国際刑事機構を通じて国際手配されているが、現在も行方不明のままであるという。

東大、他一流大学合格者とその親は喜んでばかりはおれませんよ!甘い罠にひっかからないように、用心しましょう。