録音機

文芸春秋3月号の「盗聴2・26事件の謎に挑む:保坂正康、中田整一対談」によると、昭和11年2月26日未明に起こった、いわゆる2.26事件当時の、青年将校や陸軍首脳の電話を傍受したと思われる会話を録音した録音盤が、20枚ほどNHKのライブラリーで眠っていたそうである。

当時そのような録音技術があったとは驚いた。以来かなり進歩したであろう、録音技術のお蔭で昭和20年8月15日正午の、昭和天皇の「・・・堪へ難きを堪へ忍ひ難きを忍ひ以て万世の爲に太平を開かむと欲す・・・」という内容の、あの聴きとり難い玉音放送が可能になったのであろう。

敗戦当時録音技術がなかったとしたらと思うと、ぞーっとする。
敗戦処理は混乱して、平和日本が訪れるのは大分遅れたのでなかろうか。更に北海道から東北地方まで、ソ連に占領されて、今の日本は朝鮮半島みたいに分断国家になっていたのでなかろうか。

日本は神の国かなにか分からないけれど、全体として敗戦当時はかなりついていたのでなかろうか。