娘のブログ

T医院へいつもの薬を貰いに行く。流感のときのお礼を言ったら、「今後は予防ワクチンを接種しなきゃいけませんよ!」と言われた。一応「はい!」と返事しておいた。「特効薬タミフルでこんなに簡単に治るのなら、流感にまた罹ったっていいじゃないか」と、罰当りなことを心の中で思いながら。
いい年をして内心は反抗心が旺盛なので、世渡りが下手なのは分かっているのだが。戦時中に培われた権威に対しての嫌悪心はいつまでも消えない。

昨夜、次女から長電話が珍しくあった。聞けば、「mixiにブログを書いているので、よかったら読んでみて!」という。

老いても好奇心の強い私は、一年ほど前に、社会人になりたての孫娘(長女の長女)が来たとき、「mixiは、紹介がないと中身を読めないそうだね」と訊いてみた。「そうだが、自分は会員だから紹介をしてもよい」というので、早速紹介をして貰って会員となった。ところが会員は若い人たちばかりで、住む世界が全く違う。当たり前だが。グルメの話に、コメントが譬えは悪いが、金魚の糞みたいに沢山連なって、肝心の本人のブログが読みにくい。友達つくりができるというのが、mixi の利点で、それで会員が何百万人と急成長したといわれる。頭が柔軟な若者はmixiで友達つくりができるだろうが、色々の経験を経て、頭が凝り固まってしまった老人にはmixiでの友達つくりは無理だ。下手をすると詐欺にひっかかるかもしれないという用心が先に立ってしまう。

という訳で、いま‘はてな’でブログを書いている。次女が今までmixiでブログを書いていたのを何故黙っていたのか、理由は分からないが、早く読んでみたくなり焦った。mixiを読むには制約がある。それで読む方法を訊いた。次女はいう「昔会員になったなら、まだ会員である筈だ。登録時の名前を教えてくれば、検索で調べられる」と。検索したら私がmixiに生き残っているそうだ。それで次女のブログを読み出す方法を教えて貰い、その通りにしたら、出てきた。何と2005年10月頃から「友人限定」で初めているようだ。こういう限定があるので、金魚の糞が長々とついてはいない。表現力と感性が豊かな文章で、読みやすい。

これからゆっくりと楽しみながら読もうと思うから、まだ初期の頃(2006年1月分まで)と最近のしか読んでいない。それ故確かなことは言えないが、今の40台の主婦は、家内のその頃よりも働いてお金を稼ぎ、それと共に社会貢献をしたいという意欲が大分強いようだ。意欲が先走って空回りしているような気もする。

昔よりも欲しいものが溢れており、しかも公立の学校が子供にとって危険と感じられる今日、お金はいくら有ってもよい。“社会貢献“はキリスト教に根ざしたのかもしれないが、グローバル化が進んだ時代には無視できない。下手すると、騙された只働きになるかもしれないが。

しかし考えてみると、人間が頑張って働くほど、エネルギーを消費して、地球は温暖化または寒冷化して、又は避けようもない地殻大変動や核爆発などによって、千年も先でない、そう遠くない未来に人類は滅びる。この世に価値のある仕事というものはない。無駄な仕事をして仕事したような気になっている。それで社会が世界が動いている。
ニュートンアインシュタインの物理学は科学技術の発展を促したかもしれないが、原爆も生んだ。すべて空しい気がする。唯一価値ある仕事をした偉人は、人間の心の奥底を覗いたシェークスピアドストエフスキーなどの文豪でなかろうか。

誤解かもしれないが、娘は子育てと、自分の人間としての自立という流行の近代化精神の狭間で苦しんでいるみたいである。


そのために、‘資格’を無理してとっても、当然に仕事と金がついてくる時代ではない。有力なバックとホリエモン級の宣伝力が絶対に必要だ。


最後に一言:孫である中学生の長男が、母親の次女に資格試験のための勉強の仕方を教えたそうだ。「過去問をやるよりも、基礎の勉強の方が役に立つ」と。その通りである。彼は受験勉強のコツを体得している。このコツは、親や先生が教えても、自ら体得したものでなければ役に立たない。
大分先の話しだが、その要領で大学受験に成功して欲しい。

以上、自分でも何を言っているのか分からない、纏まりのないコメントとなってしまった。