笑い転げる女子中高生


写真は、昨日書いた駒場の「交流ラウンジ」の総面ガラス張りから、広いテラスを眺めたものである。紫色のアメジスト・セージで縁取られた花壇の外には大樹が聳え立ち、その一つは桜だという。右奥の細長いビルはマークシティである。


話は変るが、1月27日に紹介した「ウオール・ストリートの風」の中で、著者の寺澤氏が、

「ぼくのアシスタントをやってくれたダイアンというインテリ女性が『ときどき日本に行くでしょう。どうしてもわからないことがあるの。駅のプラットホ−ムで、ティーン・エイジャーの女学生たちが4,5人、手をつないだり、たいしておかしくもないのにケラケラ笑ったりしているでしょう。あれがわからない』
ぼくはそれに答える。『日本ではねぇ。あの年頃は、“箸が転んでもおかしい年頃”というんだよ』
しかし、そんな説明ではダイアンは納得しない。要するに、彼女には、日本のティーン・エイジャーがえらく幼稚で子どもっぽく写るのである。そういえば、アメリカの16,7歳の女の子たちは、いっぱしのレディである。
アメリカでは、少年時代とか少女時代が非常に短いのでなかろうか。甘えがないのである。それだけ生存競争が激しいのだろう。
もし日本でも、女性が結婚至上主義をなぐり捨てて、男性に伍して社会に出ていくという時代になったら、そして社会もそれを認めるようになったら、あのプラットホームで女学生たちがわけもなくただ笑い転げている図はなくなるのかもしれない」と述べていた文章が少し気になっていた。

それで、昨日、一昨日と東京に出た際に、それとなく注意して観察すると、やはり今でも笑い転げている女子中高生が多いようであった。20年前と余り変っていないようである。

これでは、柳澤厚労省大臣に「・・・装置」とか、「・・・機械」とか言われるのも仕方ないと思った