社内報

定年(当時は55歳)まで勤め上げたK社から、社内報の「2007 WINTER」号が着いた。上質の紙にきれいなカラー印刷のパンフレットで、遊び心地で軽く読めるように編集されている。

1社1工場なので、ふれあいマラソン大会、文化講演会など地域に密着した様々な社外活動をしている。
また昭和18年度ファミリー・フレンドリー企業として地域の労働局長賞を受賞したそうだ。主な表彰理由は、育児休業や介護休業で法を上回る制度を有している。さらに仕事と家庭のバランスに配慮した柔軟な働き方ができる制度を持っており、利用されていることのそうである。

中間決算の概要も分かり易く報じられている。
創立以来の主力製品の売上高約520億円、営業利益約8億円、一方30年程前から開発された新製品の売上高約140億円、営業利益約21億円。新製品は、売上高では主力製品のそれに遥かに及ばないが、利益率では圧倒していることがよく分かった。「イノベーションなくして、企業の存続無し」を証明しているようだ。国家も同じか?新製品の開発当初は、赤字ばかり出していると非難されたものだ。

新製品の一部は、トヨタ自動車ハイブリッド車搭載用電池の内部部材として使用されている由である。このような材料の国内調達容易性は、日本の物作りの優位性を促進しているようだ。

新製品関連事業部門に高級幹部として中途採用された某氏は、この会社の印象を「良くも悪くも昔型」と語っている。今をつっぱしっているIT企業とは、企業理念が違うことを言っているのだろう。