プレイステーション3

昨夜放映の水曜ドラマ「ハケンの品格」(日本テレビ)を録画で視た。丸の内の大会社のマーケッティング課の主任役を小泉孝太郎がそつなくこなしていた。父親が総理を辞めて肩の荷が軽くなったのかもしれない。
篠原涼子が演ずる超有能で所謂とんがった派遣社員大前春子は、勤めていた大銀行が破綻した際にリストラされたらしく、それがとらうまになって、人間関係のぬくもりを拒否して、わが道を独り行くという感じの個性派。当然残業や新人歓迎会を拒否。日本が潰れても、自分一人は生き残れるように頑張っている。夜は、バーでフラメンコダンサーをしていて、ここで小泉達の上司の部長と知り合ったらしい。そういう関係があるため、春子は常識外れの我儘を通せるという裏事情が最後のシーンで明かされる。とにかく面白かった。次回が楽しみである。


文芸春秋2月号」に載っている立花隆ソニー中鉢社長の対談も面白い。立花は、プレイステーション3はゲーム機というより、スーパコンピュータだと言う。スーパコンピュータが社会のどこにでも入り込んできて、誰でも使える時代になったという意味は測りしれないほど大きいと言う。つまり500億円かかった「地球シミュレータ」が、いまや、数万円でできちゃう。
日本はプレイステーション3の大ブレイクによって、世界に比類のないスーパコンピュータ王国になった、ソニーはスーパコンピュータの大量生産技術を身につけたということで、これから時代のリーディングカンパニーになりますよ、と持ち上げていた。だが、中鉢社長は、故意かどうか分からないが、とぼけて聞き流している。

中鉢社長は、プレイステーション3の初期販売が躓いたのは、心臓部にあたる「Cell」の生産に問題があったわけではなく、ブルーレイディスクを読み込む青紫色発光ダイオードの大量生産がボトルネックになったからだと言う。つまり一度に何個も生産できる多数枚取りに挑戦した、そして試行錯誤しながら生産設備を作るのに手間取ったからだそうである。
更に、日本で本当に競争力があるのは、“材料”だろうと言う。