朝日賞

元日の朝日新聞によると、6氏が2006年度の朝日賞を受けられたとのことである。

そのうち理科系では、次の3氏が受賞された。

①川人 光男 氏(53歳:国際電気通信基礎技術研究所頭脳情報研究所長):脳科学

②近藤 孝男 氏(58歳:名古屋大学教授):時間生物学者

③下村 脩 氏(78歳:前ウッズホール海洋生物学研究所上席研究員):発光生物学者

夫々の方の業績概要は以下の通りである。

① 川人 光男 氏:複雑な動作も練習を重ねれば意識せず滑らかにこなせるのは何故かーーー「小脳内部モデル理論」という運動学習にかかわる仮説を提案し、その正しさをロボットの実験で検証するという独創的な手法で、学習の仕組みを次々と解き明かした。
② 近藤 孝男 氏:体内時計の仕組みをシアノバクテリアを使って解明した。
③ 下村 脩 氏:海中で美しく光るオワンクラゲの光のもとになる緑色蛍光たんぱく質(GEP)を発見し、発光の仕組みを解明した。
以上のように独創的な日本人科学者が居られることは、心強いことである。