インド市場への参入

中産階級が激増しているインド11億人市場は極めて魅力があるが、そこへの参入は至難のようである。高度成長期の日本で見られたよう色々な参入壁があるそうだ。「文芸春秋:新年号」に、作家の江上剛氏が、辛うじて参入に成功した日本企業(ホンダ、スズキ、三菱化学日精エー・エス・ビー機械)を現地訪問した取材記事が載っている。

以下、参入の難しさを示す例:
売店によっては、製品が売れてもその仕入れ代金を払わないことがある。インド人の商売の厳しさ、いやらしさは尋常でない。インド人はずるく、金に汚く、直ぐ騙すなどという悪評がある。カースト制度のため日本式経営ができない。
一方インドは信頼の置ける国だという意見も強い。「インドは理屈の通る国です。それにインド人は法律を守る」(私の感想:当たり前だろうが!中国と比較しての話しだろうか)という人もいる。
生活環境も極悪のようである。埃と乾燥して粉になった牛の糞が舞い上がり、部屋がざらざらになる。潔癖性の人は住めないという。

戦後暫くの間欧米諸国から、日本もこんな悪口を言われていたのであろう。インド人は頭がよいから、外国企業を排除しても自立できるのだろう。