日本一の中高一貫校

ローソンへ「文芸春秋:12月号」を買いに行く。途中、冷っとした秋風が頬を撫でる。ロイヤルホストの裏にある崖の紅葉が鮮やかである。
買った文芸春秋をぱらぱらとめくったら、「教育特集:有名中高一貫校を採点するーーー専門家が徹底分析する『日本一の学校はどこか』」という、進学校格付け委員会のメンバー(井上修日能研学情報室室長他4名)による座談会の記事があった。
その中に、カリキュラム、教師の質、課外活動、施設、将来性などの5項目について、4人の委員が満点20として評価した点数の合計(100点満点)順に並べた表が出ていた。これによると、
意外にも栄光学院(84)が、僅差で開成(83)、灘(83)、筑駒(82)、麻布(82)、武蔵(82)を抜いて、日本一となっていた。

こういう評価自体が、受験戦争を煽り、親や子供を塾に向かわせる格差社会の元凶と思うのだが、言論の自由が保障された日本では止めさせることができない。それを面白がって読む、私みたいな馬鹿がいるから。

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最近いじめや品格を含んで、教育問題が騒がしくなってきた。遂にフジテレビは昨日だったか、これに関連してゴールデンタイムを挟んで6時間の長時間番組を放映した。その録画を今日視た。長い番組なので全てを記録することはできない。特に印象に残った点のみを、以下に書くことにする。
タケシ:(品格について、イギリスはパブリックスクールラグビー校での紳士教育の場面の放映を視た後、)こういう紳士の国が、中国に残酷な阿片戦争を仕掛けたんだ。何が紳士だよ!
久米宏:政治、テレビ、教育などの品(格)は、国民の品(格)の丸写しだ。
石原都知事:小学生がケイタイを持っている国は日本だけだ。日本は醗酵状態になってしまった。
久米宏:自分もそう思う。しかし、後戻りはできない。
太田光:タケシ以来、テレビで本音が語られるようになった。

最後に、司馬遼太郎の「21世紀に生きるきみたちへ」という、教科書用に書かれた文章が紹介された。その中に「人は一人では生きられない生物である。そのため他人と共に生きなければならい。それには、思い遣り、他人の痛みが分かる心を養うことが大切である」という趣旨の文があった。