日本のソフト力

久しぶりの雨。ただし余り寒くない。午前中、昨日買った移動式ハンガー架けを、大分苦労して組み立てた。今まで雑然として書斎に置いてあった衣類を、これに掛けたら、書斎がすっきりした。

11月5日のブログに「読み始めた」と書いた、リ−ナス物語「それがぼくには楽しかったから(原題:Just For Fun)」(2001年5月初版発行)を読み終わる。
日本のことについては、寿司と“わさび“しか触れていない。富士山、芸者、桜よりは増しであるが。「ソニーのプレステーション2はテクノロジーの塊」と誉めている。だが著者は、ソニーが日本の会社であることを知っているであろうか。もしかしたら、アメリカの会社と思っているのかもしれない。同じオープンソースである、日本の誇る板村健教授提唱のトロンTronが完全に無視されているので、読んだ後味が何となく悪い。日本のソフト力は、ハード力ほど世界一流ではないということかもしれない。

一昨日の高校同窓会で、話題になった写真コピーの原写真(2L版)が手元の卒業アルバムにあるのに気付いたので、これをキャノンMP600でパソコンにスキャンしてから、A4のスーパーハイグレード紙に拡大プリントした。そしたら、コピーや原写真よりも鮮明に人物像が浮かび上がっていて、コピーでは不明だった60年前の学友の名前が大体分かった。同窓会館での、入学間もない時のクラス会の写真らしいが、40名の所26名しか写っていない。私も、さぼったせいか、写っていない。多くは故人になっており、また会うすべもない。この同窓会館も取り壊されて今は無い。左側背景の「忠(孝?)」と大書した掛軸?や、お酒の無い淋しいテーブルが、当時の雰囲気を示している。
安倍総理の喜びそうな掛軸である。写真のような若さには戻りたいと思うが、このような雰囲気には戻りたくない。



同窓会館の跡地には、東大教養学部のモダーンなファカルティ・ハウスが建っている。下の写真はそのガーデンである。