韓国とは絶対仲良くなれない

週刊ポスト」11.10号に載っている、井沢元彦氏による以下の文を読んで、内容が話し半分としても、韓国と仲良くなることは絶対難しいと感じた。

韓国では最近「親日反民族行為真相究明特別法」という、とんでもない法律が国会で成立した。これは、日韓併合時代に日本の統治に協力した韓国人を「極悪人」として糾弾するものだ。
事後法であるから、当然こんな法律は意味がないと思う日本人も多いだろう。
ところが「有効」なのである。なぜなら韓国はいまだに儒教国だからだ。親日行為というのは、近代法でいう犯罪とはちょっと違う。一定の社会的地位にあって親日行為を働いたとみなされる者たちの名簿を作るわけです。要するに売国奴名簿を作るわけです。その子孫は事実上、家の名誉を剥奪され、社会的な辱めを受ける。そして、親戚一同は強力な社会的圧迫を受けるから、公職には就けなくなる。

また、20005年には「親日反民族行為者財産国家帰属法」という法律が制定されて、親日派とされた人たち、あるいはその子孫が受け継いだ土地を、強制的に国家が収用できるようになった。
この法律では、初め「対日協力者」の範囲を、軍人については韓国民族出身でありながら日本軍に所属した「少佐以上」の人物と定めていた。ところが、これが与党ウリ党の主導によって「少尉以上」に改訂された。この意味は:
韓国のノムヒョン大統領の最大のライバルは、野党ハンナラ党のバククンヘ党首だ。ノムヒョン大統領の政治手法は、真実とは違う歴史教育で国民を洗脳しつ反日をあおることで国民の支持を固めようというものである。なにしろ反日と叫べば一つにまとまる国だから、野党のハンナラ党は放っておけば壊滅させられるところだった。ところがそれを食い止めたのがバククンヘ女史だ。実は女史は、あの奇跡的経済発展「漢江の奇跡」を成し遂げたバクチョンヒ大統領の愛娘なのである。国民的人気がある。ところが、このバクチョンヒ大統領は、日本統治時代に大日本帝国陸軍の中尉だった。
このように、「歴史」を「政争の具」にしているのである。

儒教の徒である韓国人は「実際にどうであったか」よりも「どうあるべきか」を求める。この視点においては、韓国の発展に、「極悪人」で「劣等民族」の日本人が寄与したことなど有り得ない。すべて韓国が自力でやったことになる。となれば、どんな形にせよ日本に協力した人間、たとえば大日本帝国軍人だったバクチョンヒなどは「極悪人」「売国奴」であり、その娘であるバククンヘ女史は『政界から追放されるべきだということになる。』
つい最近までの話だが、韓国ではいわゆる「金正日ブーム」「北朝鮮ブーム」があった。
金日成・正日親子は歴史上最も多くの朝鮮民族を殺した男なのである。それなのに金正日の方が、韓国を一流国へ導いたバクチョンヒの方より人気があったのだ。なぜ、こんなバカな事態になったのか?
それがまさにインチキ歴史教育の弊害なのである。金日成は抗日ゲリラの出身、つまり、一貫して「反日」を貫いている人間だ。その息子正日もその姿勢を受け継いだだけでなく、アメリカに対しても「独立自尊」の立場を貫いている。だから「対日協力者」である「極悪人」のバクチョンヒよりはるかに立派である、という通常の歴史観から見ればまさに本末転倒の事態が起こってしまったのである。