岸信介のコピー総理

今日はなんとなく冷たい東風が吹き、油断すると風邪を引きそうである。

M君への見舞い状を出しにローソンへ行き、ついでに今日発売の「週刊ポスト」10月6日号を買った。


今朝の朝日新聞で若宮論説主幹が、安倍氏のすっきりしない歴史観は、祖父である岸信介への思いと重なっていないかと気になる旨を述べていた。

私も漠然とそう感じていた。安倍氏の著書「美しい国」には、岸が、日本の傀儡国家「満州国」の高官として活躍したことも、東條内閣の商工相として太平洋戦争開戦の詔勅に署名したことも、戦後にA級戦犯の容疑で捕らえられたことなども、全く出てこないそうである。
巣鴨に連行される際に、「名にかへてこのみくにの正しさを来世までも語り伝へん」と詠ったといわれる岸氏には、「聖戦」への強いこだわりがあったらしい。
総裁選での安倍氏の発言と合わせると、彼は祖父岸の傀儡、コピーのような気がしてきた。かかる自己信念のない、ひ弱い人物を総理、指導者として明日に決める日本は危ない国になりそうである。

老い先の短い私には関係ないが、彼に騙されている、竹中総務大臣のいう所のIQの低い日本国民が可哀想である。

所で、前記の「週刊ポスト」には、「福岡政行が緊急分析:『安倍政権は参院選大敗!10ヶ月の短命に終わる』」と威勢のよい記事が載っていた。が、昨年の郵政選挙で大外れした福岡氏の予測だから、当てにならない。

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嫌な話はここまでとして、同誌に連載の「湘南アイデンティティ」で今週の第15回は、惠が、最後の辺りで「私が卒論で書きたいのは、男性エリートのセ○○ス志向であって、男性の学歴の高さや教養の深さ、収入の大きさなどが、セ○○スの衝動と、どう絡んでくるのか?そういうことも研究対象にしたいと思っているんですよ。」と語っている。

フィクションといいながら、若い女子大学(院)生が平然とこういうことを言うのを受け入れる日本社会に慄然として、安倍などが、教育基本法の改正を叫ぶ気持ちが分からないでもない。だが、憲法言論の自由が保障されている限り、改正しても何も変わらないだろう。