美しい国が泣く

今日は気温30℃と、夏がぶり返して暑い。しかし湿度は40%で秋らしい。


若い人は知らないかもしれないが、昔は、貸金業者を高利貸と呼び、援助交際少女や風俗女性を売春婦や淫売婦といい、共に金のために「美しい」社会を乱す賎業に従事するものとして世間から指弾されたものだ。それがいつの間にか呼び名が変わり、社会的に認知されるようになった。つまり、形式的には、もしくは言葉の綾で、高利貸や売春婦などが無くなり、日本はすでに「美しい国」になっているのである。
それを今更、安倍氏、即新自民党総裁、即総理大臣が公約で高々と唱える必要があるのであろうか?「美しい国」というタイトルの本がベストセラーになっていると聞いてあきれる。

ところで、今日の朝日新聞によると、9月12日のブログで触れた、貸金業界と癒着している自民党の隠れ狸議員は、甘利明自民党政調会長代理)、西川公也太田誠一保岡興治等であるらしい。
この件で政務官の辞表を提出した後藤田正純議員によると、「7月までは灰色金利廃止に関する特例の議論はほとんどなかった。お盆のころに業界による陳情合戦が活発になり、状況が急変した」そうである。


同じく今日の朝日新聞によると、現在大手消費者金融会社は、「消費者信用団体生命保険」への加入を貸付の条件としているが、加入への同意書が借金の申込書と一体となり、知らぬ間に命が担保にされているという非情な状況がまかり通っているとのこと。
新総理には、言葉の綾でなく、実質的に「美しい」国を実現して欲しいものである。期待は無理か?



話は全く変わるが、「金正日総書記を中国に亡命させた後、アメリカがその面倒を見る」という馬鹿げた案を、安倍総理が実現したら、米中に働きかけるという噂がテレビで流れていたそうだ。
これが実現したら、ノーベル平和賞が貰えるだろうが。