グーグルの収益構造

午前、青空が広がり、涼しい秋風に吹かれながら、暫し芝生の草抜きをする。しかし直ぐ疲れて、止めてしまった。
昨日録画したNHK「英語でしゃべらナイト」を視る。今までこの番組を知らなかったが、家内に教えられて先週から視始める。知的でかつ面白い。NHKならではの番組である。
アメリカ映画の字幕作りの苦心物語が印象に残った。
日本語と英語の文法構造の違いが、はっきりものを言うアメリカ人とそうでない日本人の文化の差を生んだ、と言っていたが、それだけだろうか疑問が残る。


午後、
佐々木俊尚著「グーグルGoogle:既存のビジネスを破壊する」(文春新書)を読む。
これは、昨年の初頭に書き上げたというだけあって、焦点(グーグルの収益構造)が決まっていて、面白く一気に読み通した。

私たちは、グーグルで無料の検索をして、グーグルを『利用している』と思っていたが、実は『利用されている』ことに気付いた。

グーグルの収益源は、キーワード広告(アドワーズ:82頁)とアドセンス(159頁)とのことである。
アドセンスとは、ブログなどの画面側方に比較的小さな文字で表示された広告、別名「コンテンツターゲット広告」とのこと。ブログなどのコンテンツに合わせて、その内容と関連性の高い広告を表示する仕組みになっているそうである。

収益構造を見るかぎり、グーグルは、「巨大な広告代理店」になりつつあるとのことである。しかも広告主は、少数の大手企業のみならず、膨大な数の地方の零細企業(例:京浜島駐車場および地場メッキ工場)を含んでいる。

グーグルは新聞社のビジネスを破壊し(折込み広告不要など)、通信企業のビジネスを破壊し、そしてまだ登場はしていないが、「グーグルオフィス」はマイクロソフトの収益源を奪い取る可能性を秘めているという。