オランダでの皇太子ご一家

オランダでご静養中の皇太子一家のご動静を、『週刊ポスト』9月15日号が伝えている。
以下のように頗る快適にお過ごしされたようである。
「8月23日:
ヘット・アウデ・ロー城を雅子妃の両親、小和田恒夫夫妻に加えて妹夫妻が訪問し、家族で水入らずの時間を過ごした。
8月24日:
ウィレム・アレキサンダー皇太子一家とともに、サルばかりを集めた「サル公園」アーペンヒュール動物園を訪問。一般客に混じって見学。愛子様とアマリア王女が手をつないだり、それぞれ父親に、肩車されて喜ぶシーンも見られ、終始リラックスムードが漂っていたという。
8月25日:
ハーグ近郊のアレキサンダー皇太子一家の私邸を訪問し、昼食を共に。そのあと皇太子と雅子妃はハーグにあるマウリッツハウス美術館でペアトリックス女王に出迎えられ、名画を鑑賞。夕方からは、ハーグの小和田邸に入り、再び夕食を共にした。
8月27日:
皇太子はマルケル湖で、ペアトリックス女王、アレキサンダー皇太子一家と5時間、ヨットでセーリング
8月28日:
ヘット・アウデ・ロー城でペアトリックス女王主催の夕食会が開かれ、ベルギー王室、ルクセンブルグ王室とも親交を深めた。
8月31日
帰国。」



同誌をはじめ各週刊誌は、雅子妃がご公務をなおざりにしているみたいな記事を載せて、暗に海外ご静養を批判している。
皇太子妃候補が皆逃げてしまった中で、海外で生まれ育ち、日本在住期間が短く、日本内情に暗い雅子妃はババを引いてしまわれたのだ。マスコミはもっと同情すべきだと思う。

今の状態では、次のお世継ぎと結婚してもよいと思う、まともな日本女性、男性はいなくなるであろう。その後は、自動的に天皇家の後継者はなくなるであろう。



この点に関して、今朝の朝日の船曳健夫東大教授による「私の視点:天皇制廃止論議に耐えられるか」は示唆的で、参考になるが、先送り的で結論が出ない。

この中で、「天皇家の仕事以外の国家の仕事も、あたかも天皇家の仕事のようにあつかわれている。有名人が来てくれることと同じような役割を期待され、『過剰労働』となり、天皇家は大変忙しくなっている。」という下りに、特に共感を覚えた。
マスコミの記者は、ご公務が多くなることによって記事ネタが増えるので、所謂公務を歓迎するのであろう。残酷である。

敗戦までは、天皇のお顔やお声に接した庶民はいなかった。現在のような所謂公務はなかった。それで昭和天皇は、生物学を研究する余裕があったのであろう。