靖国神社

長女、次女および次女の長男来る。

長男は有名進学中高の中2年生。会う毎に大きくなってくる。今回は母親より5cmも高くなっている。それでもクラスで中位という。

女達のおしゃべりの仲間に入っても詰まらないと思ったか、小生の書斎でパソコンゲ−ムを独りしていた。


例によって話は飛ぶが、週刊文春の8月3日号で、「昭和天皇メモの衝撃」に関する識者7人の審判において、保坂正康氏が、私が旨く言い表せないことを、見事に文章にしてくれた。以下一部を引用させて貰う。

「市井の庶民が個人の意思で靖国神社に参拝するのは自由。それこそ、小泉首相が言うとおり、『それぞれの心の問題』です。しかし、一国の首相は、やはり参拝するべきではない。

参拝するということは、A級戦犯の合祀も、戦争を肯定するようなあの遊就館の展示も、すべて容認していると取られかねない。首相は国家の意思を代弁する存在ですから、軽々にそんな行動を取ってはいいはずはありません。


どうしても行くというのであれば、『心の問題』などと片付けずにきちんと説明するべきです。反対派をある程度納得させるような説明ができなくて、政治指導者たりえるのか。

もし参拝するのであれば、最低でも、<私は靖国の二百四十六万余の祭神すべてに妥当性があるとは思わない。東京裁判A級戦犯が合祀されていることも疑問のひとつだ。しかし、戦争で亡くなった英霊を追悼するのは、指導者として当然の責務でもある。誤解しないで欲しいのは、全ての祭神を追悼するのではないということだ>
というぐらいの説明は必要でしょう。

現に小泉首相は以前、『A級戦犯戦争犯罪人である』と国会で答弁したわけですから。(後略)」


話は更に飛ぶが、

私が靖国神社に行ったのは、田舎の中学生の修学旅行の際に引率されて行ったきりである。
その時に遊就館で見たイペリット毒ガスで紫色に腫れ上がった顔の模型が恐ろしく今でも目に焼きついている。少なくとも小心者の私に対しては、遊就館は戦争恐怖感を抱かせたのみである。
現在でもこの種の模型が展示されているのかしら!!