映画:愛ここにありて

gladson2009-04-07



深夜映画「愛ここにありて」を視る。

愛ここにありて(here on earth:2000年)

エリート高校生のケリーがダイナーの看板娘サマンサを巡って彼女の恋人ジャスパーと対立、カーレースへと発展してしまう。だが、勢いあまってダイナーに突っ込んでしまい、ジャスパーとともに再建活動を命じられる。素朴な人々になじめないケリーと彼に惹かれていくサマンサ、そんな二人を見て胸を痛めるジャスパー。若い男女の三角関係はやがてサマンサに重大な疾患(膝関節原發性の進行がん)が発見されたことで、変化が生じていく。
孤独なエリート高校生が田舎町の少女と恋に落ちる。だが、彼女には幼い頃から一緒に育った恋人がいた……。

10代の若者たちの切ない恋模様を見つめ、2000年版「ある愛の詩」と称された感動作。若さゆえに暴走し、痛みや苦悩に立ち向かう幼い心が次第に成長していく様子を、森や湖がある美しい風景の中にしっとりと描き出す。「海の上のピアニスト」などの人気音楽家エンニオ・モリコーネの息子アンドレア・モリコーネが音楽を担当し、優しい旋律を奏でる。


ハリウッドで注目の若手スターが共演しているのが何といっても魅力。クリス・クラインが強がっているエリート学生の複雑な内面を、ジョシュ・ハートネットが恋人の心変わりにあせる青年の戸惑いを見事に表現している。そして二人の間で揺れるヒロイン、リリー・ソビエスキーの可憐な美しさといったら!

サマンサはケリーのボストンの豪邸で一夜結ばれる。しかしケリーは高校を卒業し、病床のサマンサが住む田舎からボストンへ去っていく。最後のシーンでケリーは亡き母の思い出の黄色いバラの花を手に持ってサマンサを見舞う。

“いつもあなたがそばにいる。
そこは天国にいちばん近い場所”

愛ここにあり手:2000年here on earth