映画女帝キャサリンを視る

gladson2009-02-28

18世紀ロシアを駆け抜けた愛と権力の狩人キャサリン女帝――その快楽と野望に満ちた波瀾の生涯を描く衝撃の歴史ロマン

絢爛たる宮廷文化が花咲く1745年のロシア。女帝エリザベス1世に請われ、わずか15歳で皇帝ピーター大公に嫁いだ小嶺主の娘キャサリン

性的に不能な夫との不毛な愛の日々を送るキャサリンに、世継ぎを心配した周囲は若く魅力的な恋人をあてがい、やがて彼女は男児を出産するのだが・・・。ロシアの最も傑出した指導者であり、たぐい稀なる理知とその官能的な肉体で男たちを操るキャサリン女帝を演じるのは、今世紀最後の“イイ女”キャサリン・セダ・ジョーンズ!ジャンヌ・モンローとの愛欲渦巻く女たちの闘い=新旧トップ女優の夢の共演も必見!

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エカテリーナ2世:


ロシアの女帝。在位1762-1796。生没年1729-1796。
ドイツ、シュテッティン(現在はポーランド領)の貴族の娘として生まれた。母方の伯父はスウェーデン王位を継承したアドルフ・フレデリク。
1745年、16歳で母方を通しての又従兄弟にあたる、ロシア皇太子ピョートルと結婚。ロシア皇太子妃となる。

1754年、一子、パーヴェル(のちのロシア皇帝パーヴェル)を出産。パーヴェルの父親は表向きは皇太子であるが、エカテリーナの当時の愛人だったサトゥルイコフとする説もある(エカテリーナ自身のほのめかしもある)。
夫とは不仲で、エカテリーナは秘密裏にグレゴリー・オルローフとの子、ボーブリンスキーを出産している。
1762年にエリザヴェータ女帝が崩御し、ピョートルがピョートル3世として即位すると、エカテリーナは廃后される危険に晒された。
ピョートルはプロイセンのフリードリヒ大王に心酔し、当時、有利に進めていた対プロイセン戦争を、即位すると同時に停戦に持ち込み、プロイセンに有利になるよう講和した。

これは当然、ロシア軍人の憤激をかった。

その機会を捉え、皇后エカテリーナは軍人に擁立されてクーデターを決行、皇帝ピョートル3世は捕らえられ、僅かな期間の後に暗殺された。
このようにして、皇后エカテリーナは女帝エカテリーナとなった。

女帝としての治世は34年間に及んだが、啓蒙思想に傾倒し、ロシアの近代化を促したと評される一方、農奴制は維持し、農奴に転落する人は拡大した。
政局においては巧みな運営を見せたが、晩年にはフランス革命もあり、看板だった啓蒙思想からも遠のいた。