世耕日記

gladson2009-02-18



2月17日(火)


今、議院運営委員会理事会を終えて、議員会館に戻ってきたところだ。
 とうとう民主党共産党社民党中川昭一財務大臣の問責決議案を提出してきた。急遽その処理のための本会議を立てることになった。
 
今回の政府の対応はあまりに後手後手に回ってしまっている。

 G7で呂律が回らない状態で記者会見し、世界に醜態をさらし、日本の国威を傷つけたことたのだから、私が総理大臣であったならば大臣の帰国直後に更迭したと思う。


 私は個人攻撃をするつもりはない。中川大臣のことは個人的に尊敬しているし、その政治理念には共感する点が多い。財務大臣の発言の影響は非常に大きい。発言のニュアンス一つで株価や為替が動きかねない。歴史を振り返れば銀行の取り付け騒ぎを引き起こしたこともある。世界第二位のGDPを有する日本の財務大臣の記者会見では世界中の記者がその一言一句に耳を傾けるのである。その財務大臣が呂律の回らない状態で記者会見を行ってしまったのである。
風邪薬の副作用ならば再発の可能性もある。直ちに「任に堪えない」ということで辞任させるべきだった。擁護し、留任させてしまった麻生総理の判断ミスは大きい。泣いて馬謖を斬るべきだった。


 今日病院から戻った直後が最後のチャンスであった。しかし中川大臣は「予算の衆議院通過後に辞任する」という中途半端な辞意を表明してしまった。これでは辞表の逐次投入だ。


 明日の参議院本会議では本人がひな壇に座った状態で、非難の演説が行われることになる。部下の不祥事や政策的判断ミスで問責されるのならばまだ耐えられる話だが、「呂律が回らない」、「酩酊状態だった」、「朦朧としていた」ということを理由に問責されるとしたら、それは政治家として生き恥を晒す結果となってしまう。何とか今晩中にでも辞任し、問責を回避するべきではないだろうかと考える。

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本人は夕刻に首相に辞表を提出いた。