森田実の麻生観

gladson2009-02-03


オバマ大統領下の下院でbuy american法が成立したので、今後の世界は保護貿易主義になるだろうと、テレビニュースは報道していた。先日のダボス会議に関連したWTOに米の閣僚は1人も参加しなかったという。

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森田:麻生首相では選挙はできないでしょう。自民党のある大幹部に会ったときに、私は「麻生首相で選挙をしたら負けますよ」と言いました。政治家が汚職や女性スキャンダルで騒がれてもそれはプロの間の評判のことで、マスコミが騒いでもそのような問題は一時的なものです。

 しかし、麻生首相の場合は深刻です。総理大臣が漢字を知らない、基礎的な素養に欠けている、教養がないということで、小学校や中学校の子どもを持つお母さんたちが政治家を軽蔑するようになってしまったのです。「彼女たちの自民党に対する態度を変えるためには麻生首相を取り替えないと無理です」と私は言いました。ただその大幹部は麻生氏を取り替えようなどという考えはまったくありませんでした。麻生氏を取り替えるとなると、大新聞やテレビのバックアップを受けて、おそらく中川秀直氏か小池百合子氏、あるいは渡辺喜美氏が出てくるのではないかと、その大幹部は心配していました。彼らが首相になれるかはわかりませんが、大幹部は、小泉時代に戻ってしまうのは困ると言っていました。

 問:9月以前に衆議院解散の可能性はありますか。

 森田:4月に衆議院解散という説はありますが、私は8月〜9月ではないかと思っています。任期満了選挙で、麻生氏が総理大臣のまま選挙が行われれば、小沢一郎内閣ができるでしょう。