映画:さすらいの航路

8月2日(土) 晴れ
26℃、55%、28℃セット(冷房)
28℃(朝外気温)、28℃(朝室温)、32℃(外気温12.00)



家内に頼まれ、2時過ぎの一番暑いときに、パイニーへ山食パンを買いに行く。風があり、意外に暑くなかった。


夕方、今年4度目の芝刈りをした。汗をかいた後、風呂に入り、パンツ1枚で、ご機嫌のよい家内と一緒にとる夕食は格別のものである。


録画で、映画「さすらいの航路(1976、英、スペイン)」をみる。1939年の春、千人近くのユダヤ人がハンブルグ港からキューバに強制的に送られる。華やかな舞踏会などあり、待遇はよい。だが、やっと着いたキューバでは、上陸を拒否される。近くのアメリカでも追い返される。この航海は、ユダヤ人を受け入れる国はないということの宣伝(証明)のためにナチが企てた措置である。やむをえず船はハンブルグ港に向って引き返す。船中のユダヤ人は恐怖のドン底に陥る。たとえば、船中で若い恋をはぐくんだユダヤ娘と船長付ドイツ船員は、前途を悲観して心中する。結局、船長(ドイツ人)の尽力によってアントワープに入港できるようになる。その後、2ヶ月して第二次大戦が起こる。最後までハラハラさせられる映画である。事実に基づいて作られた映画とのことである。

ドイツ人(ナチ)の計画性に改めて感銘した。日本軍が支那や南方で暴れたのは、たいした計画性もなく、思いつき、弾みみたいなものである。この貧しい思考性を、日本は今も引きずっている。長期的にみて、将来は、アメリカおよびドイツを含むEUの時代になるのでなかろうか。やがて日本は経済大国の座を降り、2,3流国に落ちていくのでなかろうか。その悲惨な様を見ないで去っていくであろう私は、仕合わせかもしれない。

経済大国になる(1970年代ごろ)までの日本の指導層には、愛国心というか、明治の心が残っていた。この‘心’は、国を滅ぼすという大事件を起こしたが、その反省の上に立って、戦後の日本を世界第二の経済大国に押し上げた。
それ以降の指導層は、田中角栄に毒されて、我利我利亡者になってしまった。