NHK放送技術研究所の公開見学

5月23日(金) 晴れ
26℃、54%、NOセット
28℃(朝外気温)、23℃(朝室温);24℃(外気温)(15.30)


早くも初夏の日和。薫風に誘われて、世田谷砧のNHK放送技術研究所の公開を見に行く。10時05分藤沢発の小田急特急に乗り、成城学園前駅で降り、バスで11時半ごろ研究所に着く。成城学園前駅が改装されて、数年前に来たときとは見違えるように、立派になっていたのにまごついた。
研究所には、平日だが、多くの見学者が来ていた。1階と地下1階が展示場になっている。細かい技術の説明はよく分からないし、分かる必要もないので、殆ど素通りして、スーパーハイビジョン・シアターの映画館クラスの大画面で、北海道の冬景色(流氷や雪原の鹿その他)を短時間視た。縦横ともにハイビジョンの4倍にあたる画素数の超高細密映像と222マルチチャンネルによる高臨場感音響のシステムとのことである。
技術の進歩というか、それを促す人間の欲望には切りがないのであって、最後に視た3300万画素広ダイナミックレンジプロジェクターでは、非常に広いダイナミックレンジ(白と黒の輝度の比)を実現した、黒が自然にハッキリ見える高画質の画像を見せてもらった。
「これらが一般に普及するのは、何年ごろ先ですか」と説明員(おそらく研究員)に尋ねたら、「社会情勢次第で、よくは分からないが、20〜30年以上先でないですか」という返事が返ってきた。その頃、私はこの世にいない。この説明員も引退しているだろう。ただ、この種のものが世界中に普及したら世界の電力需要が著しく増大するので、温暖化ガス対策と兼ね合いで普及は難しいのでなかろうか。それを知りながら、職務柄、研究開発をしなければならない研究者の身分は痛ましい。

帰り、バスで渋谷に出て、JR駅近くの西村フルーツパーラーで、季節クレープのセットコーヒーで軽いランチ代わりにした。駅近くは雰囲気が悪く、清潔そうな飲食店が簡単に見当たらなかったので。品川駅で東海道線に乗り換え、3時過ぎに帰宅。ほとんど疲れず、体力に少し自信がついた。

品川駅構内の書店で、松本清張「小説東京帝国大学」の文庫本を買う。